石原から

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帰宅してから妙にお酒が飲みたくなり、結局近所の居酒屋ののれんをくぐる。
周りは忘年会と思しき集団ばかりなり。
ビール大1と菊正のとっくり2本を空けるうちに轟沈。うとうとしていたら店の人に声をかけられて恥ずかしい。
が、ぬる燗の盃をちびちびと傾けている時間は実に心地よい。最初の1本が熱燗に伝わってしまって残念。
サービスで出てきた昆布の細切りと薄揚げ、ひき肉を炊き合わせた小鉢がいい。
品書きに「まぐろのずけ」とあるのを見て、この店で珍しいなと頼むと、思いのほか繊細な味わい。丁寧に漬け込むものだ。漬け汁はなんだろう?
もう少しお酒が飲めていたら、ふぐの皮の煮こごりを頼みたかったなあ。次回の課題。

黄金町から

横浜トリエンナーレは今日で会期が終わりなのだが、どうも足が向かない。
桜木町の駅で降りて、みなとみらいとは反対方向に歩き、にぎわい座の前を過ぎて、JRAを横目に、そのまま日ノ出町の駅前に至る。
黄金町バザールも今日が最終日で、どうしてか、どうしても、そちらのほうを覗いてみたくなった。

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シカトされることの大事さ

アサヒ・アートフェスティバル2008の報告会に『検証ドキュメント 水上アートバス「ダンスパフォーマンス!」5年間の軌跡』の映像上映を見に出かけた。
水上アートバスのパフォーマンスは、何度も見たことがあるような気がしていたけれど、実際に体験したのは、2006年のほうほう堂と、翌年の伊藤キムと神田京子の時だけだ。
もっとも、パフォーマンスの記録映像は別の機会で見たことがある。今回、改めて2002年からの記録映像を通しで見て、実体験と映像体験の記憶が頭の中で混乱するような思いがした。
水上アートバスについては、このブログでも感想を書いたことがある。
以下、そのときの文章と内容が重なる部分もあると思うが、改めて覚え書きをしておく。

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上野広小路から

鈴本演芸場特別企画興行 寄席DAYパート37 鈴本特選会
「錦平の会」
開口一番 林家まめ平「子ほめ」
落語 林家たけ平「大師の杵」
落語 林家錦平「夢金」
落語 林家いっ平「井戸の茶碗」
仲入り
漫才 ロケット団
落語 林家錦平「やぶ入り」

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吾妻橋から

アサヒ・アートスクエアでAAPAという人たちの公演「Migrate」を見た。
会場に入ると、入口から見て右手、トイレのある側にひな壇上の客席がしつらえられている。床面をかなり広くパフォーマンスの場として取っているようだ。
バーカウンターの脇の写真展示を見つつ開演を待った。
6時半開演、まずAAPAの公演があって、その後で関係者のトークセッションを聞くという構成になっている。

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「雲のうえ」が来た。

ぼくは遠藤哲夫さんのブログ「ザ大衆食つまみぐい」のひそかな読者だ。
(いえ、ブログだけじゃなくて、「汁かけめし快食學」だって拝読していますよ)
先日、BankART Studio NYKの中を手持ち無沙汰にうろうろしていたら、おっ。
展示台の上に、アート系のフライヤーや、出版物の類がいろいろ置いてある中に見つけた。
これが、遠藤さんがブログで度々書いていた「雲のうえ」かあ。

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《場踊り》を見て

15時から田中泯さんのパフォーマンスがあるというので、赤レンガ倉庫に向かう。雨はやや繁くなったが、傘なしでは歩けないほどではない。
リクリット・ティラヴァニャの作品がパフォーマンスの場だという。
予定の時刻の少し前に着いたら、もう3階の廊下に行列ができている。展示室の中はすでに満員とのことで、退室する客で場内に余裕ができ次第、中に入れるのだとか。ということは、もし誰も途中で帰らなかったら、ここに並んでいる甲斐はないということになる。
実際には、開演して程ない頃から、こらえ性のない客がぽつぽつと帰っていったので、しばし待つだけで場内に入ることができた。

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出しそびれたリクエスト

最近通っている、ある店の人が、12月に内輪でライブをやるから、聞きたい曲があったらリクエストしてくれと言う。
さあ、何と答えたものか。
音楽を聞くのは、好きなのだけど。
ここでぼくは言葉に詰まってしまった。
具体的な曲名やミュージシャン名を挙げかねているぼくを、質問者は怪訝な顔をして見ている。

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馬車道から

横浜に出かけた。
トリエンナーレは見るつもりだが、気が向いたら周辺のイベントも見るかもしれない。
今度は馬車道の駅から行くことにした。見逃しているBankART Studio NYKのほうから見ていこうという寸法だ。

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