新宿から

小沢昭一歌のステージ「唄って語って僕のハーモニカ昭和史」を見てきた。
生で小沢さんを見る機会はこれまでも何度かあったけれど、小沢さんのひとり劇団「しゃぼん玉座」名義の公演を見るのはこれが初めてのこと。
実をいうと、この紀伊國屋ホールの客席に座るのも、今回が初めて。
ぼくが学生の時には、まだ小沢さんはこの場所で「唐来参和」の舞台をやってたんだ。あの頃どうして気が付かなかったものか。惜しいことをしたと思うが、ま、過ぎたことは仕方がない。今の小沢さんを見ることだ。

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上野公園から

上野の西洋美術館で開催中の「ウルビーノのヴィーナス」展の関連企画で、東京大学の三浦篤先生の講演会があったので聞いてきた。
最初、「ウルビーノのヴィーナス」を展示室で見て、どこかで見たことのあるようなポーズだなと思ったが、まさにそれはマネの「オランピア」だった。
が、言うまでもなく、歴史的には順序が逆であって、「ウルビーノのヴィーナス」は「オランピア」の300年以上も前に描かれた作品である。そして、今回の先生の話から、実際にマネはティツィアーノ、そしてこの「ウルビーノのヴィーナス」を相当に意識して「オランピア」を描いたということがよく分かる。

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