洗濯機を回して、空き缶と段ボール出しついでにコンビニに。その足で朝の散歩に出るには、もう日が高い。
午後から外出。二日連続目の前で電車に乗り損ねて衝撃が大きい。
新宿三丁目へ。
KEN NAKAHASHIに、森栄喜さんの個展「シボレス | 鼓動に合わせて目を瞬く」を見に。
今回は映像作品。緊急事態宣言下の東京の街中で行われたというパフォーマンスの記録。
人影のない街に作家の影が射す。マイナスとマイナスを掛けてプラスになるように、不在と不在を重ねると存在が際立つものなのか。
影は意味ありげに動いたり形を取ったりしている。このパフォーマンスは誰かに宛てたメッセージなのだろうか。無人の街で、誰が受け取るとも知れないメッセージ。
ふと、かつて惑星探査機に搭載された金属板のことを思い出した。地球外生命体によって受け取られる微かな期待の下に、その金属板には裸の男女が描かれていた。男性の姿が右手を挙げていたのは友好の印として、という。が、異星人はそれを好戦の印と解するかも知れない、という反対説もあったらしい。
銀座の森岡書店に。開催中の出版記念展の一環で、お茶と「ミニチュア餅」が振る舞われるという。先年来お餅には何かと関心のあるところでもあるし、いそいそと伺った次第。
ああ、お茶というのは確かにこういう味だったなと再認識するような水出しの緑茶と、薔薇の香りのする一口大の餅菓子(豆大福のようなものか)をいただいた。
溝口実穂さんという方は存じなかったが、台東区の鳥越で「菓子屋 ここのつ」というお店を出されているという。鳥越なら近い。今日のようなお茶と茶菓を戴けるんだったら、今度行ってみようかな、と思ったら、お店は予約制で、それも受付開始からすぐに一杯になってしまうのだとか。
外苑前へ。ワタリウム美術館の「変化する自由分子のWORKSHOP」展に。
作家の青木陵子、伊藤存両氏が石巻のリボーン・アートフェスティバルで行った展示を再現し、さらに展開したものらしい。
ものをつくるというのは、こういうことなのだろうと思った。つまり、ゼロから創造するといったことではなく、すでにそこにあるもののブリコラージュとして行われていることに感じ入った。
いろいろと息詰まる世の中だけど、そうか、こんなやり方もあるのかとヒントを与えられるような展示でもあった。
帰宅後、夜の散歩に。いつもの銭湯を目当てにするのもいいけれど、たまには別の場所にも行ってみたい。そこで、未踏の足立区方面に足を伸ばすことにした。
行き先の銭湯は、「北千住」「水風呂」で検索して、あまり考えずに向かったのだけど、東京メトロの宣伝で撮影に使われていた場所らしい。そういえば、この縁側の風景には見覚えがある。
立派な構えの建物で、広々として天井も高いが、肝心の水風呂がぬるいのは残念。いずれ外気温が下がって水が冷たくなったら再訪してみよう。
このまま帰るのも物足りず、浅草のいつもの銭湯に。水風呂できっちり身体を冷やして帰宅。そうそう、ここは湯上がりのシャワーも冷たいのが高得点。
後から地図を見たら、北千住の銭湯を頂点に、長辺のやたら長い二等辺三角形を歩いたようだ。28,132歩。