ここ2、3日暑い日が続いたので、冷奴ばかり食べている。
両国駅前の名もない焼鳥屋で飲んでいて、何の気なしに冷奴を頼んだら、薬味にミョウガが乗っかっていた。
さあ、どれくらい振りにミョウガを口にしただろう。そういえば、これも夏の風味だ。
店を出て、もう少し飲み足りない気分だったので、何かつまみになるものでも買って帰ろうと思ってコンビニに寄った。
すると、豆腐の棚の近くにミョウガが置いてあるのが目に入った。
それで、うちに帰ってミョウガをざくざくと刻んで、豆腐の上にたっぷりと乗せて食べた。
単純な話だけど、これがよかった。
それ以来、今度はミョウガの量を少し減らして、青ジソを刻んで乗っけてみたり、ショウガを下ろしてみたりと、いろいろバリエーションをつけている。
ともあれ、豆腐にミョウガという組み合わせが、ここ数日のマイブームといってよい。
大仰に書くほどのことではないけれど、ミョウガをたっぷりと乗せて食べる豆腐のおいしさというのが、新鮮な発見だった。
そういえば、子供のころ、ミョウガをたくさん食べると忘れっぽくなると言われて、あまり食べさせてもらえなかったことを思い出した。
今ではミョウガを食べなくてもじゅうぶん物忘れがひどいから、遠慮なくたっぷり食べる。
同じ店で、ナス酢味噌というのを頼んだら、これが妙にうまかった。
ナスを縦半分に切って、酢味噌を塗ってオーブンか何かで両面を焼いただけのものである。
が、酢味噌の部分が軽く炙られてちょっとグラタン風になっているのもよかった。
だいたい、ぼくはナス好きである。
それで、スーパーで買い物をしていたら、ナスが安く出ていたので、さっそくうちで、そのナス酢味噌というのを作ってみようと思い立った。
といっても、酢味噌は市販のものを買った。
今の部屋にはオーブンもオーブントースターもないから、魚用の焼き網の上に、半分に切ったナスを並べて、いったん切り口のほうを下にして焼いてから、頃合いを見てひっくり返し、酢味噌をスプーンでなすりつけた。
結果的には、あんまり上手くいかなかった。片方ずつ時間をかけて焼くよりも、オーブントースターなどで、全面を一気に焼くのがよいのだろう。
そういえば、ナスも夏の野菜だ。
5月の連休に実家に帰ったとき、うちにはささやかな家庭菜園があって、普段は母親が世話をしているのだが、そのときくらいは、ぼくも家庭用の耕運機で耕して畝をつくったり、苗を買ってきて植えたりと、多少は畑仕事をしていた。
ナスの苗も、家族の人数にはそぐわないくらい、たくさん植えてきたから、順調に育てば、今年の夏も、もういやというくらい、自家製のナスにありつけるはずだ。
ナス酢味噌は自分んちで作るのはあきらめて、焼鳥屋で食わせてもらうことにしよう。
余ったナスはどうしようか。
酢味噌のほうは、マグロブツでも買ってきて、ヌタでも作るか。