実験工房展。北代省三のモビール・オブジェがきりきりと音をたてて軋んだ。展示室には実験工房の音楽が流れ…

実験工房展。北代省三のモビール・オブジェがきりきりと音をたてて軋んだ。展示室には実験工房の音楽が流れていたが、ぼくは軋む音が音楽に絡むのをむしろ好ましく感じた。当時のコンサートでは北代や山口勝弘のオブジェが場内を飾った。おそらくそんな現実音との共演もあったことだろうと髣髴した。

しかし今日ピアノを弾いていた中川氏も稲垣氏も、揃って衣装の趣味が悪いのはどういうことなのか。黒のスー…

しかし今日ピアノを弾いていた中川氏も稲垣氏も、揃って衣装の趣味が悪いのはどういうことなのか。黒のスーツに黒のシャツ、ラメ入りのネクタイなんて、安物のヤクザだってあんな格好はしないだろう。クラシックのピアニストは洋服が悪趣味でなければならない決まりでもあるのか。

実験工房展を契機に当時彼らが作り演奏した音楽を再現する機会に居合わすのは楽しいことだが、当時の音楽と…

実験工房展を契機に当時彼らが作り演奏した音楽を再現する機会に居合わすのは楽しいことだが、当時の音楽と共に当時の精神も再現してほしいものだ。その意味で今日の企画ははっきり「音楽」であって「音楽以前」ではなかった。実験の精神が音楽アカデミズムに回収しつくされないよう願いたいものだ。

武満徹の『遮られない休息』が「音楽以前」と評されたとか、メシアンの名前も知られていない頃に実験工房が…

武満徹の『遮られない休息』が「音楽以前」と評されたとか、メシアンの名前も知られていない頃に実験工房が初演したとかいう逸話を、功成り名遂げた老人の過去への復讐譚として聞くべきではないのだろう。今この時において「音楽以前」である音に耳をすますことこそ、実験の精神にかなうことだろう。

2014年1月12日のこころのまとめ

  • 桂二乗さんの「癪の合薬」聞いてる。昨日小三治さんの「やかんなめ」聞いて、なんか重なるなあ。 ->
  • 実験工房展。北代省三のモビール・オブジェがきりきりと音をたてて軋んだ。展示室には実験工房の音楽が流れていたが、ぼくは軋む音が音楽に絡むのをむしろ好ましく感じた。当時のコンサートでは北代や山口勝弘のオブジェが場内を飾った。おそらくそんな現実音との共演もあったことだろうと髣髴した。 ->
  • しかし今日ピアノを弾いていた中川氏も稲垣氏も、揃って衣装の趣味が悪いのはどういうことなのか。黒のスーツに黒のシャツ、ラメ入りのネクタイなんて、安物のヤクザだってあんな格好はしないだろう。クラシックのピアニストは洋服が悪趣味でなければならない決まりでもあるのか。 ->
  • 実験工房展を契機に当時彼らが作り演奏した音楽を再現する機会に居合わすのは楽しいことだが、当時の音楽と共に当時の精神も再現してほしいものだ。その意味で今日の企画ははっきり「音楽」であって「音楽以前」ではなかった。実験の精神が音楽アカデミズムに回収しつくされないよう願いたいものだ。 ->
  • 武満徹の『遮られない休息』が「音楽以前」と評されたとか、メシアンの名前も知られていない頃に実験工房が初演したとかいう逸話を、功成り名遂げた老人の過去への復讐譚として聞くべきではないのだろう。今この時において「音楽以前」である音に耳をすますことこそ、実験の精神にかなうことだろう。 ->
  • お向かいの子供の声で目が覚める日曜の朝 ->