空き缶を出して二度寝。せっかくの休みなのにだらだら過ごしてしまって勿体ない。行き先を迷っているうちに昼過ぎ。
駅構内のパン屋兼カフェで朝昼兼用の後、大手町へ。丸の内の三菱一号館美術館に行くのに、大手町で降りて歩こうという魂胆である。
勤め人人生も長いが、ついぞ大手町や丸の内などといった界隈とは縁が薄いままである。
ビルの間に銅像が見える。知らなかったが、井上勝という人らしい。Wikipediaによると「日本の鉄道の父」とあるので、こんな場所に建っているのだろうか。
東京駅前も心なしか人影が少ないが、この少なさはむしろ好ましい。
この銅像は「愛」だそうだ。
紀元二千五百九十一年、とある。換算すると1931年。この建物は東京中央郵便局の旧局舎の一部がJPタワーに残されているものらしい。
東京駅を横目に、大手町から丸の内を縦断して、三菱一号館美術館に到着。
「1894 Visions ルドン、ロートレック展」は予約制ということだったが、招待券を持っていれば予約不要で入れるようだ。そんなこともあってか、館内は結構な人出である。もちろん、会期が明日までということもあるだろう。
中庭ではウェディングドレス姿で記念写真を撮っている人がいたり、オープンカフェでワイングラスを傾けている人がいたりと、ナントカ事態もここでは余所事のようである。
東京駅から錦糸町へ。このご時世だから総武線快速もそんなに混んでいない。
何気なく向かいに座っている女性の足許に目をやると、スリッパを履いているように見える。起毛の暖かそうな素材ではあるが、やはりどう見てもスリッパである。
スリッパを履いたまま電車に乗る、などというのは「サザエさん」の世界の話かと思っていたが、実際にそんな人もいるのだと感心した。
あるいはそういうファッションなのだろうか。
楽天地スパに。土曜日だから混んでいるかなとは思ったが、例の「私語厳禁」の御札がサウナ室に貼ってあるから、皆大人しくしているだろうという魂胆である。
ところが、私の考えが甘かったようだ。何組かの客たちが、浴室はまだしも、サウナ室の中でもえんえんと喋りをやめない。そして、そういった客は決まって20代程の三人連れである。
あれだけ麗々と「私語厳禁」と書かれているのが目に入らないわけはあるまい。してみると、彼らは字が読めないのだろう。サウナには高温のサウナストーブ等危険な設備もあるから、字が読めない人の利用は適当でない。
さもなければ、世の中には、店の決まりを平気で無視する人が一定数いるということである。喋り声が気に障って、いらいらするのはこちらばかりで、喋っている当人たちは痛くも痒くもないというのは実に馬鹿馬鹿しい。正直者が馬鹿を見るとはこのことだ。
そんなことなら、最初から「私語厳禁」などという貼り紙などしないほうが、余程こちらの精神衛生に宜しい。
まあしかし、このナントカ事態下で、正直者が馬鹿を見るという状況はしばしば目にするようである。
久し振りに足つぼマッサージをしてもらった。
駅前のコンビニに寄ったら、店内の一部に人を入れないようテープが張られていて、もしやコロナの発生かと焦ってレジの店員さんに聞いたら、床を張り替えたので入れないようにしているとのこと。
8,019歩。