朝刊によると、新型コロナウイルスの抗体保有率は東京で0.91%。百人にひとりも感染していないということになる。この程度の比率なら、先日私が抗体検査を受けて陰性の結果が出たのも、もっともなことだ。

脇見出しに「集団免疫獲得 ほど遠く」とあるが、この書き方では、新型コロナに感染させたいのか、感染させたくないのか、よく分からない。感染対策を徹底すれば、集団免疫の獲得が「ほど遠く」なるのは当然だろう。

集積所に空き缶と段ボールを出す。洗濯機を回している間に、コーヒーを淹れて、久し振りに少し料理らしいことをした。

昼前に外出。厚手のフィールドジャケットはやめて、軽いコートにする。

天気はいいのだけど、遠くのほうが霞んでいる。これが春霞というやつだろうか。

半蔵門へ。国立劇場2月文楽公演の初日。

文楽公演の一座で何人位になるのか。客前に出る技芸員だけでも結構な人数だろうし、それだけの人が大阪からやって来て、足かけ三週間も東京に滞在する。このご時世、ずいぶん気をつかうことだろうと思う。

大相撲では大阪場所が東京での開催に変更された。単純に比べられないだろうが、文楽は別の道を取ったということか。

今日は13:50開演の第二部を観劇。開場時刻よりずいぶん前に着いてしまったので、まずは前栽の梅を見る。

梅は少し早かったようだ。この2月公演の間に見頃になっていくだろう。

まだ時間があるので、国立演芸場に回って、演芸資料展示室の見世物の展示を見た。国立劇場を最高裁判所側から反対側に抜けるのは初めて。

なかなか面白い。幕末に民間人の海外渡航が認められるようになって、初めての渡航者が見世物の一団だったという。当時すでに見世物興行の国際市場が存在していて、開国早々に日本もその興行ネットワークに組み込まれるのは興味深い。

第二部は「曲輪文章」(くるわぶんしょう、本当はぶんしょうは文と章で一文字)と「菅原伝授手習鑑」の寺入りの段と寺子屋の段。

第二部の終演後、一旦半蔵門駅に戻り、駅上のカフェで休憩後、今度は国立演芸場に。

「ちよだ猫まつり2021」の配信プログラムの中に、「猫落語」として春風亭百栄師の名前が見える。ちょっと気になる。

花形演芸会を見に来た。目当てはトリの桂佐ん吉さん。

帰りは永田町から半蔵門線に乗った。程なく車内に電話のベルの音が響いて、男の話し声が聞こえてきた。私と同じ列に座っているらしい。

曳舟で私が降りるまでの間、その男は、ほぼ途切れなく電話で喋っていた。他に喋っている乗客はいないから、男の声が自然と耳に入ってくる。今日これから飲みたいが開いている店はあるか、というようなことを電話の相手に尋ねていた。時刻はすでに夜8時を回っでいる。

帰宅後はそのまま在宅。7,375歩。

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