えー、今週は小島惟孝先生のお噂ですが。
いきなり出だしから小沢昭一風味ですね。もう抜けません。
ともあれ「すみだの歳時記」、さっそく同好の士がいらっしゃって嬉しい限りです。
実は、近所の図書館で借りっぱなしになっていた本がありまして、返却期限を何日か過ぎていたんですが、今日、返しに行ったんです。


すると、なんと、まさに今の今まで、この図書館の三階で小島先生の講演会をやっていたというではないですか。
しかも演題は「江戸っ子について考える」なんて、なんだかこのタイトルも小沢昭一的こころがちょっと入ってる気がしないでもないですが、いやー、ものすごく聞きたいテーマですね。どうして聞き逃してしまったのか。もっと早く本を返しに来てればよかった。
どうやら小島先生、毎月一回、この図書館で講演会をやっているようです。平成17年度の予定表というのをもらってきました。これでもう聞き逃しはありません。
しかし、こんな近所で小島先生の生トークが聞けるのなら、この前、わざわざあんな遠くまで行くこともなかったですね。
そうです。結構遠くまで出掛けてきたわけです。ま、墨田区内ではありますけどね。
先日の小島先生の講演会、会場は、立花大正民家園内の旧小山家住宅。
旧中川の平井橋のたもと。川の向こうは江戸川区というあたり。
演題は「隅田堤の桜と東京の桜」。
これがですね、実にアットホームな講演会で、大正時代に造られた民家のお座敷に上がりこんで、まるで小島先生のお宅に遊びに来たみたいな雰囲気でお話を伺ったわけですから、まさに文字通りのアットホーム。
お話の途中、休憩時間にはお茶とお菓子が出るし。
お菓子っていっても、ちゃんとしたものですよ。長命寺の桜もちと、どこのお店のものだか忘れちゃったけど、みたらしの串団子。
お茶とお菓子をいただきながら、墨田区のどこのお店のお菓子がおいしいとか、あそこの焼き団子はおいしかったけど、株で失敗してお店をつぶしちゃって、お菓子屋だけやってればよかったのに、なんていうような非常にローカルなお話もあり。
今年の1月だったかな、例の「すみだの歳時記」のテーマが「墨田と食べ物」で、番組前半は江戸時代の農作物や産品の話だったけど、後半が今の墨田区内のおいしいお菓子屋特集で、小島先生自ら撮影した店先の写真を紹介しながら、小島節が炸裂。
それが頭にあったから、余計に今回のお菓子&お菓子トークはタイムリーでした。
ところで、このお菓子の話というのはあくまで余談。本題は隅田川の桜です。
江戸時代からの墨堤の桜の歴史、そして先生が収集した明治・大正時代の名所絵はがきに見える当時の様子を解説してくださいました。資料として、絵はがきのコピーをA3用紙に7枚も配ってくれたんですよ。
これだけ懇切な講演で、お茶とお菓子も付いて、もちろん無料ですよ、それなのに、参加者が10人くらいしかいないの。もったいないなあと思いましたね。
会場がちょっと不便なところだから、致し方ないのかな。
この旧小山家住宅というのも、特に今回みたいな行事で使っていないときは、自由に上がりこんでお茶を飲んだりお弁当を食べたり、ごろんと横になってぼんやりしたっていいんだって。ここは穴場じゃないかな。
立花大正民家園 旧小山家住宅
http://www.city.sumida.tokyo.jp/~kyoudobunka/minnkaenn01.htm

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