いやはや。
最近はとりあえず写真だけ先に送ってしまって、コメントは後から付けようというつもりでいたのだけど、そのコメントがいつまで経っても付けられなくて、写真だけ放置されるようなことになっている次第ですよ。
少し前のことになるが、金沢に行ってきた。といっても、ちょっとうちに帰るついでに、足を伸ばして数時間寄っただけで、今回は一部の方が期待されるような居酒屋めぐりはしていない。
それで、世評高い金沢21世紀美術館に行ってきた。開館してもう2年余り経つのだが、訪れるのはこれが初めてだ。


香林坊でバスを降りて、金沢市役所のほうから行ったら、入口らしいものはあるけれど、本当にそこから入っていいのか分からず、結局建物の外をぐるっと半周してしまった。要は、こういう正面性のなさこそがこの美術館の特徴であることが後から分かるわけだが、このときはなんだか不安で、歩きながら軽くムカついたことは事実である。結局は一番大きな受付でチケット買ったり案内を受けたりする必要があるわけで、ぼくのような気まぐれ風来坊の初心者来館者には、正面はこちらですというのがもう少しカチッと分かるほうがよい。でもそうすると、建築のコンセプトからは外れちゃうんだろうな。あるいは、どこから入ってもチケット買えたり案内受けられたりできればいいんだけどな、と、小声でリクエストしておく。
しかし、金沢の中心部によくこれだけの土地があったものだと思う。聞けば、もとは金大の付属中学だか高校だかがあった跡地だという。
この金沢21世紀美術館は開館以来客がよく入っているというので知られているが、やっぱり場所がいいというのは大きいでしょう。この場所なら、買い物や観光のついでに行けるしね。
しかし、大抵の公立の美術館が、えてして交通の不便な街外れの公園や緑地の中にあるのは、どうしてなんでしょうね。そんなところに造って、いったいどういう人を客として想定しているのか。
やはりこの間行ってきた青森県立美術館も、駅からバスで20分余りかかる場所にあるが、この場合は三内丸山遺跡と合体しているのがコンセプトだろうし、美術館のつくりや展示もそれをじゅうぶん体現しているから、これはこれでいいと思う。
余談だが、どうして金沢市役所の看板は「金沢市庁」なんだ? 理由はうまく言えないが、なんかちょっと、気に入らないな。
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