佐藤江梨子の口唇らしい
正直ここでいう「アイドル」ってよく分からなかった。
これもアイドルなのか?というか、これがアイドルなのか?というか。
アイドルの概念が拡散しているというとそれらしいが、単にぼくがそれに着いていけてないだけなのだろうか。
これまでぼくは、いわゆるアイドルタレントに熱を上げたという記憶がない。
そもそも、老若男女問わず、誰か特定のタレントに執着することがあまりない。いま売れている若手タレントもよく知らない。ま、これは連続ドラマの新番組でも何本か見ればいくらでも頭に入ってくるのだろうが、そういった連続ドラマの類をここ何年もまともに見ていないから仕方がない。
たまにテレビを見ていて、お、この人いいな、誰だろう、ということもあるけれど、結局は、その番組という枠の中での好感だろうなと思ってしまう。
困るのは、好きなタレントは誰かと聞かれたときだ。答えに窮する。相手があまり面識のない人だと、なるべく無難な答えを言いたいのだが、ここで「小沢昭一さんです」などと答えても深みにはまるだけだ。
だから、今回の展示で、蜷川実花の被写体になっているタレントの名前は半分ほどしかわからない。篠山紀信の撮ったテレビ誌の表紙を見ても、女性アイドル(といってよいのだろう)の顔と名前がほとんど一致しない。そんな体たらくだ。
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『「アイドル!」展』
会場: 横浜美術館
スケジュール: 2006年10月07日 〜 2007年01月08日
住所: 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
電話: 045-221-0300 ファックス: 045-221-0317