実験工房とAPN展のメモ
カタログに収録されているテキストで北代省三氏が触れているように、あれらの作品は、今ならインスタレーションと呼ばれるものだろう。
ぼくは、あれらの白黒写真から何を読みとればいいのだろう?
が・・・。もしあれらがインスタレーションなら、イメージは空間の影にすぎないだろう。
あれらはイメージがイメージとして自足しているのであって、その背後に空間を見ることは必ずしも要請されないだろう。
(そこに空間を見ることをオブジェの作者、そして写真家はどう考えていたのか)


見たことのないリアルなイメージを見たい、という欲望を措定するとき、すぐに想起するのは、コラージュ/モンタージュによるもの。これは現代のデジタル化された画像処理に容易につながるだろう。そして人口に膾炙した。
一方、見たことのないイメージに先立つものとして、まず、見たことのない空間を用意することから始めるもの。これは、今となってはずいぶん回りくどい作業のように思える。
いや、それをいうなら、先日の横浜美術館の森村泰昌展では、芸術家は緻密な舞台装置を整え、その部屋から用意していたではないか。
これは、「見たことのないイメージ」を出現させるための道具立てなのか、あるいは、「見たことのあるイメージ」を再現するための道具立てか。
さては、「見たことのあるイメージ」の中に「見たことのないイメージ」を闖入させる企てか。
そもそも、「見たことのないイメージ」を見るというのは、どういうことなのか?
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実験工房とAPN展
会場: Art Space by Fuji Xerox
スケジュール: 2007年07月21日 ~ 2007年09月30日
住所: 〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン ガレリア 3F
電話: 03-3585-3211

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