江戸東京博物館の北斎展を見てきた。
あの巨大な建造物の威容を毎日仰ぎ見るように暮らしているはずなのに、いかにも腰が重くって、会期末ギリギリにならないと足を運ばないのだから、われながら相変わらず困ったものだ。
ということで、土曜の閉館間際の時間にざっと流して見て(土曜の夜は開館時間を延長している)、やや物足りない気がしたので日曜の朝に再チャレンジした。こういうところは近所でよかったと思う。
今回の見ものはオランダとフランスから来た北斎肉筆の彩色画ということなのだが、それらの作品は第一部の展示にまとめられている。
鮮やかで玄妙な色彩の画面を見ていて、なるほど、錦絵とはまた違った魅力があるものだと思う。
よく言われるように、とても考えられた画面の構成なのに、ユーモアのセンスが漂っていて、知が先に立つような感じは受けない。画業を楽しんでやっているような感じさえ伝わってくる。実際はどうだったのだろう。
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『「北斎-ヨーロッパを魅了した江戸の絵師-」展』
会場: 江戸東京博物館
スケジュール: 2007年12月04日 ~ 2008年01月27日
休館日: 12月10日、17日、25日及び年末年始12月28日〜1月1日
住所: 〒130−0015 東京都墨田区横網1−4−1
電話: 03-3626-9974