絞手刑、ということを考える。一種の緊縛刑といえるだろう。いつまでも執行されない、無限に引き延ばされた刑罰として。
それを「不自由の女神」と洒落てみる。あるいは永遠に裸にされることのない花嫁。背中のジッパーに手はかかっていたのだが。

鳥は羽ばたきによって揚力を生み出すのではなく、鳥そのものが反重力的な力をもつと仮定しよう。
鳥を鳥籠に閉じ込めたとする。その鳥籠は、空中に浮揚する力を生み出すエンジンとなるはずだ。
十字の棹に、いくつもの鳥籠がある。
彼女は、決して鳥籠の重さに耐えているのではない。空に浮かび上がるその瞬間を待っているのだ。
あるいは、彼女の姿から、磔にされた、イエス・キリストを思う。
十字架に沿って、鳥籠を取り付けたとせよ。
鳥籠のエンジンが起動するや、十字架はゴルゴダの丘から離陸するだろう。

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