鈴本演芸場 3月上席夜の部
落語 柳家喬之進「出来心」
紙切り 林家正楽
落語 柳亭左龍「初天神」
落語 柳亭燕路「粗忽長屋」
漫才 大空遊平・大空かほり
落語 古今亭志ん五「新聞記事」
落語 五街道雲助「ずっこけ」
仲入り
三味線漫談 柳家紫文
落語 柳家はん治「鯛」
太神楽曲芸 翁家和楽社中
落語 柳家さん喬「井戸の茶碗」
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ちょっと遅刻して、喬之進さんの途中から入った。結構いい感じで盛り上がっている。
この日、正楽さんが切ったのは、まず「相合傘」。以降、リクエストに応えて「啓蟄」「猫と桜」「前座修行」(この題を受けた正楽さんが、前座さんは高座で座布団をひっくり返したり、楽屋でお茶をひっくり返したり、と言うのが可笑しい)「インコと私」(題を出した女性が正面まで出張って実際に正楽さんのモデルになっていた)「胡蝶の舞」。
左龍さんは前は小太郎さんと言ってた人だね。と思って調べると襲名はもう3年前なのか。「小児は白き糸の如し」で始まり、蜜を嘗め尽くした団子を屋台の蜜壷にドボンとつけてサゲ。
燕路さんは春風亭正朝さんの、そして志ん五さんは柳亭市馬さんの代演。
「新聞記事」は江戸版の「阿弥陀池」(ということでいいのかな?)。
雲助さんは噺に入る前に酔態のさまざまを演じ分けて。昼は霞(かすみ)で夜は朧(おぼろ)。冷やのお酒を酌しようとする小僧さんを遮って、冷やでお酌は野暮、か。
紫文さんのおなじみ長谷川平蔵。一日の商いを終えて、足早に平蔵の脇を通り抜ける、今日の一人目は、はからずも富山の薬売り。富山の薬は置き薬。
今回の同行者(やはり富山人)曰く、はん治さんの落語は今までに何度か聞いたことがあるが、毎回この鯛の生け簀の噺だったとか。ぼく自身は多分このネタを聞くのは初めて。検索してみると、どうやら元は桂三枝さんの創作落語のようで、はん治さんは三枝さんに稽古をつけてもらったらしい。ふーん。そういう関係があるんだ。
紫文さんに続いて、さん喬さんまでも、冒頭で今夜のWBCの途中経過を報告してくれる。
さん喬さんの修行時代の思い出。預金を口実に富士銀行を冷やかしに行く話。そして、小さん宅に溜まった古新聞・古雑誌や空き瓶の類を回収した代金はいつでも300円。おかみさんからもらったその代金を手に、修行仲間でラーメンとコーヒーを飲み食いする・・・という話から、井戸の茶碗へ。
さん喬さんの演じる若侍の若々しさ。そして登場人物はいずれもさわやかな好人物。すがすがしい後味。
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『鈴本演芸場 3月上席夜の部』
会場: 鈴本演芸場
スケジュール: 2009年03月01日~03月10日 17:20~20:40
住所: 〒110-0005 東京都台東区上野2-7-12
電話: 03-3834-5906