小さな花

洗濯機を回して、朝の散歩に出た。そんなに早い時間ではない。3、40分も歩ければいいかなという程度。

すずらんの花が咲いていた。小さな花が。

墨堤通りはすずらん通りでもあったかと思う。

このくだりは、喜美正二郎『すずらん通り』という曲を知らないと、何のことか分からないと思うが、ご容赦願いたい。

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ちょっと検索してみると、すずらん通りと名のついた通りは全国あちこちにあるようで、都内のすずらん通りのうち六つが加盟した「東京すずらん通り連合会」という組織もあった。

あまたある花の中で、なぜすずらんを商店街の名前に取ったのか。これも少し調べると、鈴蘭灯という街路灯が大正から昭和のはじめにかけて各地の商店街に設置されたところから来ているらしい。街に歴史ありという感がある。

隅田川の堤防が山谷掘広場と接するあたりに、コンクリート製の武骨な門柱のような柱が二本ずつ二ヶ所に立っている。もとは何か用途があったのだろうが、今では無用物化してしまっている。

言問橋を渡って墨田区側に戻った。

コンビニでサンドイッチとアイスコーヒーを買って帰宅。

昼間抜け出す。

水戸街道と明治通りの交差点あたりにある、まだ入ったことのない喫茶店。いつか入ってみたいが、とりあえず今日はパス。

昼はパンにした。このパン屋さんで買い物するのは初めて。前に一度、夕方遅い時間に来た時は、売り切れたのかもう店を閉めていた。案外庶民的な値段と品揃えのパン屋だった。

元の毎日新聞専売店。中はすっかり片付いている。

今日二杯目のアイスコーヒーを購入。ここ数日ですっかりアイスコーヒーの気候になったが、ホットコーヒーを注文する時の習慣が抜けない。レジでアイスコーヒーを注文して、カップはアイスボックスから持ってきてください、と言われる。今朝に続いて、二日連続三回目。

夕刻、外出。歩いて錦糸町へ向かう。

所用の後、寄り道せず同じ道を引き返して帰宅。急に冷えて風が肌寒い。昼間の暑さに油断して軽装で出てきてしまったが、もう一枚着てくればよかった。一日のうちで気温が変わりやすいのもこの季節か。急ぎ足で歩いて帰る。

朝刊に渡邊守章さんの訃報が出ていた。フランス文学の泰斗だが、私には演劇の仕事の印象が強い。渡辺保さんとWワタナベのひとりでもあった。

氏が翻訳・構成・演出したポール・クローデルの『繻子の靴』を静岡芸術劇場で観劇した時、矍鑠とした氏の姿を見かけたのを思い出す。2018年というから、もう三年前になるのか。

静岡もしばらく行ってないな。

飯を食ってそのまま在宅。17,201歩。

一周

そう早起きはできなかったけど、朝の散歩に。

桜は散り、ツツジもだいぶくたびれてきたけれど、名前も知らない草花が鮮やかな花を咲かせている。

件の元日経専売店。カーテンの隙間から覗く店内はあまり片付いていない様子。閉店は急な話だったのだろうか。

白鬚橋を渡って荒川区側に出た。明るいうちにこのあたりを歩くのは久し振りかも知れない。

一時間程歩くと背中に汗がにじんでくる。もう少し早く出られたらよかった。あとひと月もしないうちに、日陰を探して歩くようになるだろう。

去年の4月、最初の緊急事態宣言が出た後、近所の買い物程度しか極力外に出ないようにしていたら、身体を動かさないせいか調子が悪い。適度な運動なら外に出てもいいというから、隅田川あたりを歩くのを始めた。

その頃から、ほぼ季節が一周したと思う。

昼は二階の食堂の日替わり。今日はトンテキ。たまったポイントを使って、アイスコーヒーを付けてもらった。

ツツジの白い花弁の中にピンクの筋が走るのが見える。このような現象はトランスポゾンという遺伝子の一種が関係しているらしいが、よく知らない。

夜の散歩に。桜橋を渡って裏浅草あたりを歩いた。

いつもの銭湯に来たら菖蒲湯の案内が出ていた。来られるかな。

16,534歩。朝晩でそれぞれ7千歩ずつ歩いて、残りは昼間という計算になるか。1日1万歩程度にしておこうと思うが、歩き出すと、ちょうどいいところでは止まらない。

二回目

郵便受けの扉が開いている。新聞配達の際に開けているのか、勢いで開いてしまうのか。

以前はこういうことはなかった。郵便受けが開けっ放しになっているのを度々見るようになったのは、ここ二ヶ月くらいだろうか。

自宅で新聞を取るようになって、まだ一年程しか経っていない。最初の緊急事態宣言が発令されて、家にこもるようになったので、出先で取っている新聞を読むのが難しくなったのがきっかけということになる。

私は毎日新聞を取っている。理由はいくつかあるが、ここでは触れない。

最初は、近所の毎日新聞の専売店に出向いて、配達をお願いした。

秋になって、その専売店が店を閉じることになり、日本経済新聞の系列の専売店から毎日新聞が届くようになった。

年が明けて、その日経の専売店も営業をやめることになり、さらに別の系列の専売店に替わった。今の専売店は、三つの系列の新聞を取り扱っているらしい。

郵便受けの扉を開けっ放しにするのは、今年から配達を始めた専売店である。

しかし、短期間で次々に専売店が替わったことからも、新聞販売店の営業が厳しい状況が推察できる。配達員に郵便受けの扉を閉めていくだけの気持ちの余裕がないのだろう。

今朝も早起きできた。ゴミを出して朝の散歩に。鳩の街から押上、錦糸町までは、ほぼ昨日と同じ道のりである。

楽天地スパに60分コースで入館、朝サウナ。

やはり60分は短い。

駅前の喫茶店でモーニング。

夜も楽天地スパに来た。今日二回目。アホかと思うが、やむを得ない。

比較的空いていて宜しい。

サウナ室で二人組の若い客が顔を近づけて互いの耳にささやくように何やら話している。サウナ室内は会話厳禁となっているので、憚って小声で話しているのだろうが、まるで恋人のようである。あるいはそうなのか。もちろんそうであっても構わない。

日付が変わる前に帰れるよう、ほどほどで切り上げて退館した。

帰宅したら郵便受けの扉が開いていた。今日二回目。12,834歩。

ローカルルール

まずまず早く出られた。この頃は朝のうちに多めに歩きたい。その方が夜歩くより調子がいいし、寝つきもいい気がする。むろん、個人の感想です。

先週末から近所の空き地にパワーショベルが入っている。何が建つのだろう。

鳩の街通りから水戸街道と曳舟川通りを越えて、高木神社と飛木稲荷を横目に押上に向かうコース。

有名なので実名を書きましょう。押上の大黒湯へ。

ここは連日朝10時まで夜通し営業している(定休日除く)。月曜日の朝は楽天地スパは営業していないので、代わりと言っては何ですが、久し振りに大黒湯に行ってみようと思い立った。

銭湯にはそれぞれにローカルルールがある。例えば、下駄箱の鍵を番台に預けるか預けないか。番台で入浴料を払うか券売機で入浴券を買うか。脱衣場のロッカーは百円玉が必要か不要か。等々。

大黒湯はローカルルールが比較的多いほうではないか。滅多に来ないのでいちいち戸惑う。

中でも、他の銭湯ではまず見かけないと思ったのは、洗い場の桶と椅子がそれぞれのカランの前に最初から置いてあること。大抵の銭湯では、桶と椅子は洗い場の入り口脇に積んであって、入浴する際に客がひとつずつ取ってカランの前に座り、洗い場を出る時に元の場所に戻すのではないかと思う。最初、この時間なのにどのカランも使用中なのかと思った。

肝腎のお湯や水について特筆することはないが、月曜の早朝営業は有難い。

錦糸町駅前の喫茶店でモーニング。

食後に常用している薬を飲もうと、包装から薬を取り出すと、それを見た店主がお冷やを注ぎ足してくれた。

昼食はかぶのスパゲッティー。食後に河岸を変えてコーヒー。

夕刻、錦糸町へ。

帰りは電車にしようかと駅に行ったら、間が悪くて押上止まりが二本続く。しばらく待つくらいなら歩いて帰ろうと方針転換。

朝とほぼ同じ道のりを引き返して帰った。帰宅して例のごとく㊙ワールドニュースを見ながら夕飯。そのうち眠くなって就寝。15,359歩。

花の色

今朝は雲が出ているなあ、とスマホを空に掲げてパチリ。

さあ、歩き出そうと、スマホにイヤホンを挿そうとして、あれ、イヤホンがない。スマホと一緒にポケットに入れたと思ったけど、写真を撮ろうとスマホを取り出した時、するりと抜け出て、落としてしまったかな。そう思って、写真を撮ったあたりを何度探しても見当たらない。

イヤホンはスマホの付属品で、ここ数ヶ月の間、ほぼ毎日使っていた。最初は全然しっくりこなくて、耳に違和感ばかり残っていたのが、このところは、私の耳の形に合わせて作られたのではないかと思うくらい、よく馴染むようになっていた。慣れなのか、実際にゴムのクッションの形が変わってきたのか。

高価なものでも何でもないけれど、昨日まで身体に馴染んでいたものを突然失くすのは惜しい。

とにかく、代わりのイヤホンを持ってこようと、一旦家に戻ったら、スマホと一緒にポケットに入れたはずのイヤホンが机の上にあった。 些細なことだが、これが年を取るということなのだろうか。

おかげで出掛けに数分損してしまった。

墨堤に出た。ツツジが綺麗である。墨堤ではどうしても桜が主役ということはあるだろうが、こんなにツツジが多かったかと思う。

改めてツツジの花を見ると、花の色に三種類あることに気づく。濃いピンクの花と白い花、そして薄いピンクの中に濃いピンクを散らしたような花。

これは、秋口に見たオシロイバナの花の色と似ている。やはり、ピンクと白、その中間があった。

ツツジやオシロイバナの花の色や模様がさまざまなのは、花の色を出現させる物質の働きが関係しているらしいが、よく知らない。

ツツジは花弁が大きいので、花の色がよく映える。そして、実はずいぶん強い色である。こうして写真を見ると、どこか南洋の植物のようでもある。

鳩が青信号で横断歩道を歩いて渡るのを見た。

朝はコンビニ。昼は麻婆豆腐。コーヒーは店では飲まず、自宅用に少し挽いてもらう。

夕刻、バスで錦糸町に。所用。錦糸町から歩いて帰宅。12,688歩。

挽回

昨晩から一転、いい天気。早々に寝床から起き出して、朝の散歩に。

一昨日も早出して、同じような時間に同じような場所を歩いているはずだけれど、目に映る景色がずいぶん違う。

昨日までの雲が明けていく空から次第に消えていく。朝焼けの光が消え残った雲を照らして美しい。

楽天地スパに60分コースで入館。

炭酸泉に入ると、浴室に射し込む朝日を全身に浴びるようである。これだけ光に満たされる体験もまたとないものだと思う。

水風呂の水は、緑茶風呂の名残りの緑色だった。一時間で退館。

四ツ目通りを歩いて、業平のあたりで横道にそれた。本所税務署を横目に歩き、浅草通りに入って、大横川親水公園を過ぎたあたりで北十間川を渡った。川の北側を最近はミズマチというらしいが、私にはあまり縁はなさそうだ。相撲部屋から朝稽古の声が聞こえた。

見番通りから墨堤通りに入り、コンビニに寄って朝飯を買って帰った。ここまでで一万歩。

昼は抜け出して二階の食堂の日替わり。自家製ヤンニョムを使ったチキンソテー、チーズのせ。

夕刻、所用。その後、夜の散歩に。

桜橋を渡って、山谷掘公園から日本堤、いろは会商店街のあたりまで来た。

シャッターを閉めた店先にテントがいくつか張られている。しばらく前までこの商店街にはアーケードがあったそうだが、老朽化その他の理由で取り壊したらしい。私がこのあたりまで散歩の足を伸ばすようになったのは、たかが去年のことだから、とっくにアーケードはなかった。このテントの住人は、かつてはアーケードの下で雨風をしのいでいたのだろう。

人気のない商店街で十数名の行列に出くわしたが、あるいはテントの住人だったのか。

吉原の周りを歩くような格好になった。明かりを点けている店もそれなりにあるようだが、街を外側から覗く限りは、客や客引きの姿は伺えない。それでも客の送迎なのか、タクシーが何台も出入りしている。

千束通りに出て、馴染みの銭湯に。こちらは、500円出せばお釣りがくるほうの浴場なので念のため。

水風呂の壁に「黙浴」の注意書きが貼られている。手書きの「黙」の字を見るでもなく見ながら、この字のパーツの分け方を少しずらすと、「黒犬」になるなと思う。そうか、「黙(モク)」の音は「黒(コク)」から来ているのだったか。

もっとも、「黙」は旧字体では「默」だから、まんま黒犬である。

いつか黒犬を飼う機会があったら、名前は「モク」にしようと思った。

湯上がりは、いつもの散歩道をまっすぐ歩いた。近所のスーパーに寄った帰り、黒犬ならぬ白猫と出くわす。

22,840歩。連続一万歩はいったん昨日で途切れたけれど、今日は一日で二日分歩いて、昨日歩けなかった分を挽回した。

途絶

早朝に一度目が覚めた時は、まだ雨音は聞こえていなかったから、思い切って寝床から抜け出して、少しでも外に出ればよかった。朝方に少し歩く程度では到底1万歩には足りないだろうけれど。

ここ一年程、意識して毎日1万歩以上歩くようにしている。月ごとの平均では1日あたり1万歩は達成しているが、できるだけそれが途切れないようにしたい。直近では3月23日から連続で1日1万歩以上歩いている。もちろん今日も続けたい。

秋から冬にかけての東京は、からりと晴れる日が多いから、天候だけで言えば、1日1万歩は難なく歩ける。天気が崩れる日もあるけれど、外を歩けない程の雨が一日じゅう降り続くことは冬場では滅多にない。ところが春が近づくと、怪しい日が次第に増えてくる。

起き出した時は、もう雨が降っていた。前日に見た天気予報では、夕方には雨は上がるということだったから、夜に歩けば1日1万歩は達成できるだろうと考えた。朝は家にあったもので済ませた。

正午を過ぎても雨は降り続いている。昼も適当に片付けた。

夕刻、所用。希望的観測で、所用が終わるころには上がるだろうと思っていた。しかし、東京の雨雲レーダーの画像をしばらく眺めていても、一向に雨雲が消える様子はない。そのうち諦めて適当に飯を食って寝てしまった。

というわけで、今回の連続一日一万歩は23日目で途絶えた。

そして、一歩も家の外に出ない、正真正銘の巣ごもり日となった。31歩。これは寝床と机の間をスマホを持って移動した分の歩数ということになる。

口開け

ずいぶん早い時間に目が覚めた。昨夜は早寝してよく眠れたから、もう眠くない。思い切って起き出して、身支度も早々に、夜が明けきる前に家を出た。

天気予報では今夜は雨になるらしい。ということは、なるべく朝のうちに歩いておきたい。

鳩の街通りから、水戸街道を渡って、高木神社と飛木稲荷を横目に歩く。

こちらは清水の舞台から飛び降りる程の覚悟で早出してきたつもりだが、電車はとっくに動いている。街にはそれなりに人の姿も見える。勇んで出てきたのは当方ばかりで、世の中の人は案外普通にこの時間から動き出しているらしい。

押上に出て、スカイツリーの脇を通り過ぎて、四ツ目通りを下る。ちょっと横道にそれて、オリナスに。

キャリーバッグを持った老婆?が蔵前橋通りの横断歩道を早足で信号無視して渡っていった。車が通り過ぎる。危ない。

空が白んできたが、まだラジオ体操にも早い時間である。

ご賢察のとおり、早朝から家を抜け出すのには下心があるので、楽天地スパに。

60分はあっという間に過ぎた。

帰り際、下足ロッカーの上にオリンピックのマスコット人形が置いてあるのが目に留まった。こんなところに前からあったかな、と思って聞くと、最近置いたらしいのだが、今さらという感もある。

駅前の喫茶店でモーニング。口開けの客だったらしい。卵のゆで加減が絶妙である。

昼は久し振りのイタリアンのコース。前菜はテリーヌいろいろの盛り合わせ。山形の山の幸から島根は浜田港の魚介まで。ノドグロを練り込んだ手打ちパスタ、ホタルイカとトマトのソース、自家製のパンを添えて。白身魚はナイフの先から新鮮さが伝わる。豚肉のグリル。シェフからピザのサービス。デザート。名前はよくわからないが、とにかく柔らかい滋味のかたまりのようなもの。コーヒー。

夕刻、雨が降り出した。今日は折り畳み傘を持ってきている。バスで錦糸町に。所用。

私はしばしばサウナに出かけているし、今朝だって行ってきたくらいなので、サウナ好きと言われても仕方ないとは思う。とはいえ、人からいきなり、サウナ好きなんですよね、などと切り出されると、どきりとする。いつの間にこの人にサウナの話をしたかと思う。

所用を済ませる間に雨は上がったが、念のため電車で帰宅。12,071歩。

呉越同舟

今朝は遠回りして墨堤を歩く程の時間はなさそう。あと15分早く出られたらよかった。

標識に何やら意味ありげなシールが貼られている。小学校が近いが、子供の悪戯だろうか。

相撲部屋の前を通りがかった。少し開いた窓から朝稽古の声が漏れ聞こえてくる。

この界隈には相撲部屋がいくつかあって、普段着のお相撲さんが行き来する姿を見かけることも多いが、さすがに稽古の様子は見たことがない。

私は取り立てて相撲ファンではないけれど、朝乃山は一度見てみたいという気はする。郷土力士というやつだからね。もしかして窓の向こうに朝乃山もいるかも知れない。

私が若い頃の郷土力士といえば琴ヶ梅だった。琴ヶ梅なら錦糸町でちゃんこ屋を経営しているから、もうずいぶん前だけれど、ちゃんこを食べに行った時、店に本人がいたので握手してもらったことがある。また行きたいと思うけれど、なかなか行かない。

とにかく、朝乃山は琴ヶ梅以来の富山県出身の三役力士ということになるらしい。

朝はコンビニ。昼は眺めのよい部屋でお弁当。

夕刻、特に寄り道せずまっすぐ帰った。

月曜日だから、米朝チャンネルで㊙ワールドニュースを見た。先日から桂南光さんの古希記念の落語会が各地で開かれているが、先週の砺波と城端での落語会には桂米紫さんも出演したらしい。同じ会に出演していた桂弥壱さんの砺波での行状が今週のネタにされていた。

ワールドニュースでは、しばしば富山のことが話題になる。富山のチューリップテレビは、私が大学入学で上京した年に開局したから、私にはあまり馴染みがないけれど、桂都丸さん、今は襲名して桂塩鯛さんが、開局当初から長いこと自社制作のワイド番組に出演していた。その縁でか、塩鯛さんはしばしば富山で落語会を開くことがあって、塩鯛さんの弟子である米紫さんも少なからず富山を訪れる機会があるようだ。

そこで気になるのが、「とやま」のアクセントである。東京では「とやま」の「と」を頭高に発音するが、富山人は「とやま」を平板に発音する(このあたりは、口に出して説明しないとなかなか伝わりづらい)。

では、関西人である桂米紫さんや桂吉の丞さんは「とやま」をどう発音するかというと、やはり「と」を頭高に発音しているのである。関西と関東の言葉はしばしば対比的に語られるが、こと「とやま」の発音に関しては、呉越同舟なのである。

東京と大阪が同じく「とやま」を頭高で発音するなら、名古屋ではどうなのか。というか、「とやま」を平板に発音するのは、全国でも富山人くらいなのだろうか。

夜の散歩その他は省略。10,417歩。

自制心

昨夜はずいぶんお酒を飲んだ。お酒を飲むと自制心が緩む。近所のスーパーで適当なものをあれこれ買ってきて家で食べた。というか、起き抜けは記憶がはっきりせず、買い物袋を見て、スーパーに寄ったことを思い出した。

飲み屋で、薄焼きの煎餅の間に甘塩っぱいペーストを挟んだものを出された。このペーストが何かわからない。聞くと、あみの佃煮だという。後を引く旨さで、お酒が進む。佃煮を挟んでいる煎餅がまた旨い。「濃厚チーズ気分」という、普通にスーパーで売っている煎餅だと教えられた。

近所のスーパーには「濃厚チーズ気分」は見当たらなかった。酔眼で探したせいかも知れない。代わりと言っては何だが、富山県内の土産物屋でよく見る、「しろえび小判」という煎餅があったので買った。

その「しろえび小判」の徳用袋を見ながら、昨夜の出来事を思い出す朝である。

洗濯機のスイッチを入れて二度寝。いやらしい夢を見たような気がする。起き出して洗濯物を干した。

だらだらしていたら、いい時間になった。今日は、昨日入場制限で入れなかったサウナに行くことを心に決めている。

隅田川に出て、桜橋を渡った。

山谷堀広場のソメイヨシノはすっかり花が終わったが、八重桜はまだ盛りである。

待乳山聖天の前の公園の八重桜も見事である。

昨夜千鳥足で歩いた散歩道を引き返した。一葉桜の幹から若葉が顔を出している。

そのまま千束から入谷、鶯谷駅前の富士そばで朝昼兼用の肉富士。山手線で池袋まで。

タイムズ スパ・レスタに。11時は回ったけれど、さすがにまだ空いている。

サウナと水風呂と寝湯を行ったり来たり。

夕方近くなって、休憩室で休もうと思ったら、リクライニングチェアーに空きがない。これは一席おきに座らせるようにしているからでもある。ロビーのソファーも皆埋まっている。やはり今日も客が入っているようだ。早めに来ておいてよかった。

どうせ座れないなら、タイ健式の施術を受けてもいいかと思ったけど、馴染みのセラピストが休みだったのでパス。

こんな調子で、夜までひたすらサウナと水風呂と寝湯を行ったり来たりして過ごした。

さすがに腹が空いたので、池袋東口の富士そばに入って、また肉富士。山手線で鶯谷に出て、歩いて帰った。

散歩とサウナと肉富士だけの一日だった。15,811歩。