墨田区報を見ていたら、すみだ中小企業センターでリサイクルブック市があるというので出かけてきた。
すみだ中小企業センターの最寄り駅は、東武亀戸線の小村井駅、って言っても、どのあたりにあるんだか全然わからないですよね。ぼくもわからなかった。
地図で見ると、うちからそう遠くもなさそうだったので、自転車で出かけることにした。
往きは探しながらで20分。復りはちょっと飛ばして15分。たいした距離じゃないね。
それで、読むんだか読まないんだかわからないような本を何冊かもらってきた。
ぼくは、墨田区の石原というところに住んで、もう4年と少し経つんだけど、普段、自転車で動き回る行動範囲は、西は浅草、東は錦糸町、北は吾妻橋、南は森下というところか。
この界隈は地形ものっぺりとしているし、道も碁盤の目みたいになっているから、自転車で動くには都合がいい。
それでも、実際の距離というよりは、心理的な距離みたいなものがあって、少し前に亀戸で飲んだ話を書いたが、錦糸町から亀戸なんて、ほんの僅かの距離なんだけど、亀戸まで自転車で行くというのは、どこか少し抵抗がある。
ひとつには、どこかに行くとたいていお酒を飲んで帰ってくるので、あんまり遠いところまで行くと、酔っ払って自転車に乗るのは危ないから(というより、やっぱり道交法違反か?)、気持ちにブレーキがかかってしまうのかもしれない。
出先でお酒さえ飲まなければ、もっと遠くまで足を延ばしてもいいんだけどねえ。
墨田区というのは戦前の本所区と向島区が合併してできた区で、ぼくが住んでいる石原や、仕事場のある亀沢という町内は、昔でいうと本所区にあたる。
一方、今回出かけてきた小村井駅や中小企業センターのあたりは、向島の端っこぐらいになるのかな。あのあたりも、ちょっといい感じの街ですね。今度、もう少し暗い時間に改めて出かけてみよう。
さっき書いた、道が碁盤の目のようになっているというのは、実は本所地域のことで、向島のほうはもっとごちゃごちゃとしている。
というのも、本所のかなりの部分がもともと海だったのを埋め立ててできた地帯であり、かつ江戸時代には既に計画的に都市化されていたのに対し、向島は遅くまで田畑が残っていたということらしい。
ぼくの中の心理的な距離感というのも、そのあたりにも関係があるのかもしれない。向島の街並みや雰囲気は、このあたりとはどことなく違う感じがする。
それは、近いところにまだまだ開拓のしがいがある街があるということでもある。