月曜日で尾崎さんの個展の会期が終わった。
最終日も9時までワインを飲みながらおしゃべりをして、そこにいたみんなで記念写真を撮って、とりあえず月曜はそれでおしまい。
次の日の火曜から片付けに入ったのだけど、最初、作業に2日ほどかかるような話を聞いていたのに、なんだか予想以上に捗ったみたいで、その夜には元どおり、ガランとした空きスペースに戻ってしまっていた。


照明が落とされて、すっかり空っぽになった小屋の中に立つと、つい昨日まで、ここには尾崎さんの黄色い派手な作品がいくつも掛かっていて、スポットライトが煌々と点いていたのに、あっという間にキレイさっぱりなくなっちゃって。
この10日間余り、毎日毎晩このガラス張りの小屋に通い詰めているうちに、作品や尾崎さんたちのいる風景が当たり前みたいな気がし出していた。
屋根に作品を山積みにした尾崎さんのクルマが行くのを見送って、あーあ、これで終わっちゃったんだなあ。
またいつもの生活が始まるだけのことなのに。
しかし、ちょっとだけ、キュレーターの人のヨロコビみたいなことが分かったような気がした。
尾崎さんを見送ってから、いったんうちに帰って着替えて、両国のスポーツクラブに出かけた。
先月末から何かと忙しかったもので、このところジム通いはご無沙汰で、週に1回行ければいいくらい。
それじゃあ体がなまる一方ですからね、もう一度気を引き締めてペースを上げないと。
エアロバイクを漕ぎながら、ぼんやりとジムの中のテレビモニターを見ていたら、CSのスポーツアイESPNがかかっていて、たまたまホークスの2000年のパ・リーグ優勝の場面を放送していた。
ここでも何度か書いているけど、スポーツアイはシーズン中はホークスのホームゲームを完全中継してくれていて、オフになると過去の勝ちゲームや名場面を特集放送してくれる。
ここ1ヶ月くらいで、ホークスをめぐる状況も、バタバタと動いた。
そうした動きに、ぼくがいちいち反応しなかったのは、未確定の情報や憶測記事に踊らされていたら切りがなかったということと、それから、やっぱり、この件に関して、ぼく自身の気持ちが揺れ動いて、どう整理をしたらいいか、よくわからなかった。
が、2000年の優勝の瞬間、そして王監督や選手達の笑顔を見ているうちに、ぼくの腹も、ようやく決まった。
福岡ダイエーホークスという、失われた球団のファンであり続けるということに、屈折した喜びを見出すなんて、ぼくに合っているんじゃないか。
ちょうど、昔の南海ホークスのファンで、球団が福岡に行ってからもずっとホークスを応援してきた人たちが、この16年間感じ続けてきたように。
むろん、そんな喜びは、曲がりなりにも球団が存続するがゆえのことなのだが。
rockwellさんのサイト「ウルトラ+ホークス」に、勝手にリンクを貼らせてもらいます。
ぜひ、トップページのテキストを読んでください。
ぼくもいつか、こんなことを言えたらいいと思う。
http://www.ultrahawks.com

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