今回の「新ニッポン居酒屋紀行」は富山編。
初回放送を録画しておいたけど、帰宅してから最初の挨拶をちょっとだけ見て、なんとなく面映くてすぐに止めてしまった。
ま、ぼくが面映がることはないんだけどさ。
あんまりにも富山はいい、って言われると、本当にそうか?と思ってしまう。
あなたはそうおっしゃいますがね、そこに住んでいるわけでもない、他県の一見さんの甘やかしの感想なんじゃないの、と。


いや、太田さんが悪いわけではなく、そもそもが居酒屋とは関係のない話なんだけどね。
確かに食べ物やお酒はうまいんだろうし、いい店だってあるんだろう。
ただ、手放しの富山礼賛には、どうしても違和感があるということ。
ぼくがここで何を言いたいかというと、富山県民の政治意識、そして文化度の低さ。
コミュニティの外部の者に対する閉鎖性と、内側の息苦しさ。
住民に自発的に地域を面白くしよう、より良く変えていこう、という意識が希薄。
エライ人が高いところで笛吹けど、誰も踊らず。それでいて、市民は市民で、自分から踊り出そうという気概もない。
むろん、これは自省をこめて言うのだし、かつ、長く故郷を離れているぼくに、そんな批判をする権利があるのか、って言われれば、すいません、って謝るしかないんだけどさ。
例えば、黒部市長が初出馬から7期連続無投票当選ってどういうことだ。
市長も市長だが、24年間もなんにも言わずに選び続ける市民もどうかしている。
その市長は、去年の1月に、もちろん無投票で7期目の再選をされたあと、他町との合併問題で醜態をさらした挙句、辞任。
それで8月には、いきなり三つ巴の選挙戦ということになるのだが、三人ともそんなに選挙に出たかったんだったら、市長が辞める前に立候補しとけよ。
市民の政治に対する無関心さ、当事者意識のなさ、事なかれ主義が如実に表れている。
24年間、市内に誰も人材がいなかったの? 外からいい人を担ぎ出すという動きもないわけ?
前の知事にしたって、6期24年間。現役知事では最多選、最高齢だったっていうから、もう富山県というのは、そういう風土、県民性だということなんだろうね。
そもそも、こうした現実を、県内メディアはどこまで指摘しえたのか。内輪で互いの面を褒めあうような、なあなあの報道でお茶を濁してきたんじゃないのか。
水がうまい、魚がうまい。もちろんそれに越したことはないが、県外の人は、あまり甘やかさないほうがいいと思いますよ。県内の人も、富山よいとこ、って言葉に単純に喜んでいる場合じゃない。
黒部市や富山県については、こんな記事もある。
「漂う黒部市」
http://www.hokuriku.chunichi.co.jp/toyamaoffice/kurobe/
「中沖県政24年」
http://www.hokuriku.chunichi.co.jp/toyamaoffice/nakaoki/
県外資本の北陸中日新聞だから、まだこういうスタンスの記事が書けたんじゃないかと思うけどね。
「新ニッポン居酒屋紀行」番組情報
http://www.tabi-ch.net/gourmet/new_izakaya/index.html

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