コンビニに朝飯を買いに出る。

今朝の一面の見出しは、さすがにどの一般紙もバイデン就任だなあ、と思ったら東京新聞だけ違った。

見出しにつられて日経を買って帰った。家で開いて気づいたが、紙面には大統領の就任演説もレディ・ガガもアマンダ・ゴーマンも出てこない。つい数時間前の出来事だから今日の朝刊には間に合っていないのだ。ツイッターでは見ていたからうっかりしていた。そんなことなら大見出しにしないでほしいと思う。その点、東京新聞の姿勢は立派である。

昼間、灯油を買いに。相変わらず減りが早い。

昼飯は鳩の街のこぐまで、ポークジンジャー丼。こぐまは拙宅から一番近い飲食店ということになるのに、あまり来られていなかった。今度から昼のローテーションに入れようかな。

夕刻。曳舟から亀戸線に乗って亀戸水神で降りた。

亀戸中央公園の間の道を歩いた。このあたりを歩くのは初めて。

松の木の幹にこも巻きをしているのを久し振りに見たと思う。そもそも松の木自体を久し振りに見たような気がする。

総武線の高架下をくぐって、そのうちに京葉道路に突き当たった。

亀戸アートセンターというところに初めて来た。たまたま東京アートビートのサイトでこの場所を知って、時間がある日に行ってみようと思っていた。今日がその日。

在廊していた女性が問わず語りするには、ここは夫婦で運営している場所で、二年程前から始めたとか。夫婦の片割れであるその女性も作家なのだそうだ。

展示作家の椋本真理子さんという人の作品は初めてかと思ったら、去年恵比寿のNADiffで展示を行っていたと聞いて、そういえば見た、見たと思い出した。ウィンドウギャラリーの中の展示はあまり覚えていなかったけど、「紙粘土ドローイング」という小さな作品群が並んで売られていたのは記憶の隅に残っている。

写真ではどう見えるかな、この展示スペースの入口を全開にして辛うじて入る程という大きさの作品。第一印象、ガリガリ君のような棒付きアイスを思ったが、それにしては棒の色が違う。

今回の展示作品にはどれもFountainというタイトルが付けられている。噴水の水が吹き上がった時の一瞬の形を留めたとも見えるし、どこか公園の噴水の前でぼんやりしている時の、永遠に続くかのような時間を封じ込めたものとも見える。

過去の作品の写真を見ていると、どことなくパブリック・アートのようである。必ずしも公共空間に置かれているわけではないようなので、作品のサイズが大きくなるとそう見えるのだろうか。あるいは作家が参照している噴水やダムが、そもそも屋外の公共財だからだろうか。

画廊を出て、来た道を引き返した。

亀戸中央公園はずいぶん広いようで、調べると元は日立の工場があった場所らしい。公園の真ん中に未整備のまま残っている一帯があった。

行きは時間の都合もあって電車に乗ったが、地図を見ると歩いて行けそうな距離である。帰りは電車に乗らずこのまま歩くことにした。

亀戸水神の駅を横目にひたすら歩くと、明治通りに突き当たった。そこから少し北に行くと、北十間川の向こうに花王の工場やオリンピックの看板が見える。ここまで来れば馴染みのある風景である。

拙宅まで1時間少々で歩けるのが分かった。11,098歩。

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