寒い。凍えてしまう。
寒かったからかどうか分からないけれど、今朝、ふと目が覚めて時計を見たら7時半だった。
これまで何度か書いているが、ぼくは毎朝、6時前には目覚ましを鳴らすようにしている。
それが7時半とは。
おかしいな、目覚まし自体が今朝は鳴らなかったのか。それとも、鳴ったけどすぐ止めてしまって、また深い眠りに戻ってしまったのか。
ま、6時に目を覚ましても、部屋の明かりやラジオだけつけて、また布団の中に戻ることも多いし、最終的に起き出すのが7時半ということもザラなので、それほど慌てる時間じゃないって言えばそうなんだけど。
今朝などは、多少慌てつつ身支度をして、会社に来てみたら、むしろ、いつもより早いくらいの時間に着いている。
それくらいの距離の場所に住んでいるということです。
小石川の居酒屋で飲んでいた(先週末の話だ)。
地下鉄の後楽園駅を出て、文京区役所の角の交差点から、もう少し北に行ったあたり。
肉がうまい店と聞いていたのだが、正直言って、ま、それほど感動はなかった。
といって、別に不味いわけでもない。最近あまり肉を食べつけていないから、肉の旨さに鈍感になっているのかも知れない。
煮込み、串焼き、レバ刺し、牛刺し、肉じゃが、などでお酒を飲んだ。
感動はなかった、と言いつつ、実は結構お銚子を空けてしまった。
どうしてわざわざ小石川で飲んだか。
前に、ワイシャツが5枚入った福袋を買った話をしたでしょう。
小石川には、たまたま、ぼくと首周りがほぼ同じで、手がぼくよりやや短い、という人が住んでいて、ワイシャツ2枚あげるから、代わりに小石川でご馳走してくれ、と言ったわけ。
どうみても優にワイシャツ2枚分以上飲み食いしたので、ぼくも相応に出したけどね(と思うのだが)。
実は、小石川というところは、これまでぼくと縁がないわけではない。
縁がないどころか、小石川は、ぼくが東京に出てきて、初めて住んだ場所だ。
地元が運営している学生寮があって、そこから4年間、学校に通っていた。
とはいえ、小石川あたりの地理を、どれだけ知っているかといえば、はなはだ怪しい。
ぼくが住んでいた寮は、いかにも古くて汚い建物だったが(当時から築30年とか40年と聞いていた。今でもその建物は現役で使われているはずだ。いったいどれくらい経つのだろう)、狭いながらも個室ではあった。
だから、自分の部屋の中にいるか、それとも部屋を出て学校に行くか。
授業にはろくに出なかったが、とりあえず学校の周りにはいた。学校に行ったら、なんやかやで、ほぼ毎日のようにお酒を飲んでいたような気がする。むろん、学生向けの安居酒屋だ。
毎日、朝遅く寮を出て、夜は夜で、お酒を飲んで遅く帰ってくる。外で食事をしないときは、むろん寮だから、朝飯と晩飯は出る。
寮の近所で飯を食ったり、酒を飲んだりしたことは、そりゃあ何度かはあるだろうが、行きつけの店、思い出の店、というのが、特にあるわけではない。
今のぼくなら、街をそぞろ歩いて、目に付いた喫茶店や居酒屋にふらりと入ることもあるだろうが、学生の頃のぼくには、そんな趣味はなかった。