念のために確認しておきますが、前回、前々回と、文章の最後に「・・・のこころだー」と付けてるのは、小沢昭一を意識してるんですが、ちゃんと伝わっているのでしょうか。
そんなわけで、リラクゼーションカプセルの話の続き。
係りの女性が、カプセルから首だけ出した状態のぼくに、ヘッドホンとアイピローを着けた。
アイピローはしっかりと分厚くて、光が漏れてくることはない。
ヘッドホンから聞こえてくるのは、静かに、おだやかに、波の音がざあざあ、ギターの音がぽろろん、というような、まあ、ありがちなヒーリングサウンドですな。
そこで、係りの女性がカプセルのスイッチをオン。
するとこれが、ものすごい振動だ。
揺れはさほど大きくないんだけど、ぶるぶるぶるぶる・・・という、中の小くらいの振動が全身をゆさぶる。
この振動具合、どう言えばいいんだろう。バイブレーター、って、ワタシはよく知りませんが、あんな繊細さではないわけだ。
しかも、局部的に振動してるわけじゃなくて、全身ですからね。
耳からは、きわめておだやか、かつたおやかな音が聞こえてくるが、体はそれどころじゃないという感じ。
振動するとは聞いてはいたが、ちょっとこれは、思っていた以上だぞ。堀江社長的にいえば、想定の範囲外だ。
温熱的には、さほどのことはない。カプセルの中は、ほのかに暖かい、というくらい。
そして、何の匂いかよくわからないが、いかにもいい匂い、という感じのいい匂いがする。
ちなみにこの匂いは、コースが終わったあとも全身にしばらくまとわりついていた。
事前に目にしたWebの記事では、最初は違和感があったけど、いつの間にか気持ちよくてぐっすり眠り込んでしまいました、みたいな記述もあったのだが、なかなかそういうふうにはなってくれない。
いつになったら、そんなに気持ちよくなるのか。もうすぐか、そろそろかと思っていたら、
「はい、終了です」
という声が聞こえてカプセルが開いた。
結果的には、超気持ちいいー、とか、体じゅうのストレスが取れてすっきりさっぱり、ということは全然なかった。期待が大きすぎたのかも知れない。
が、といって、まったくダメだったのかというと、そうでもない。
微妙な振動で25分間全身を揺さぶられていたおかげで、サロンを出てからもしばらくは、どこか体がふわふわとうわついたような感覚が残っていた。
思うに、リラクゼーションとかストレス解消とかいうよりも、全身ぶるぶるのマッサージ効果が大きいのではないか。
25分コースではなくて、これを50分受けていたら、また違う感覚があるのかも知れない。
さらに、もうひとつ注記しておかなければいけないのが、今回ぼくが受けたのは「ストレス解消コース」だったわけだが、Webで見た記事では、体験者は「官能回春コース」という、ものスゴイ名前のコースを受けていたのだ。しかもみんな若い女性だぞ。
コースによって、温度や振動、香りなどが違うらしい。
ぼくも直前までは、そっちのコースにしようかとも思っていたのだが、受付の女性に「どのコースにしますか?」と聞かれて、とっさに、無難なストレス解消コースにしてしまった。
今度こそは、勇気を出して「官能回春コースをお願いします」と言おうと思う。
ということは、もう一回は行ってみようかというつもりになっているわけです。
来週は、リラクゼーションカプセルで官能回春のこころだー。
(多分書きません)
リラクゼーションサロン Anubis 大丸東京店
http://anubis.co.jp/daimaru/index.html
小沢昭一の小沢昭一的こころ
http://www.tbs.co.jp/954/ozawa/