東京オペラシティアートギャラリーの「タイム・オブ・マイ・ライフ ─ 永遠の少年たち 」展を見てきた。
展示作品のひとつ、奈良美智のインスタレーション「S.M.L.」の「M」のほうの部屋に入ったら、この部屋の中には奈良の描きかけの作品や落書きのようなメモなどがたくさん散らばっていて、まるで作家のアトリエみたいな感じなのだけど、ちょうどラジカセでニール・ヤングの「マイ・マイ、ヘイ・ヘイ」が掛かっていて、おお、いいなあと思ってしばらく聴いていた。
それで、その曲が入っているアルバム「ラスト・ネヴァー・スリープス」をアマゾンで取り寄せていたのが届いたので、週末から繰り返し聞いているところ。
と、書いたけれど、実は順番がちょっと違っていて、正直言うと、最初はこの曲がニール・ヤングということは知らなかった。
インスタレーションの中で聴いているときに、ひょっとしてこの声はニール・ヤングじゃないかな、と思って、うちに帰ってからgoogleで「ニール・ヤング」という言葉と歌詞の文句を組み合わせていろいろ検索して調べたら、やっぱりそうだった。
その昔。今から10年以上前になりますか。
テレビ東京でモグラネグラという音楽番組を深夜の時間に帯で放送していて、何曜日だったか忘れたけれど、ある曜日の司会が、プライベーツの延原達治とフェビアンの古賀森男だった。って懐かしいなー。
この文章を書くまでは、ご両人の名前もバンド名も、申し訳ないけど10年以上頭の中からすっかり消えてましたよ。
それで、ある時、番組の冒頭で、延原氏と古賀氏の二人がギターの弾き語りで歌っていたのが、この「マイ・マイ、ヘイ・ヘイ」だった。それが非常に印象的で。
確かその回は、高橋幸宏氏がゲストで、それでビデオに撮って見ていたという記憶がある。そのビデオも実家に帰れば残っているのかな。
ともあれ、それ以来しばらく、この曲のメロディーや歌詞が頭の中から離れなくて、でも、その頃はインターネットなんてなかったし、ニール・ヤングも「ハーヴェスト」しか持っていなかったから、ずっと誰の曲だか知らないままだった。
それが、もう10何年かかって、奈良氏のおかげで再会することができたという話。

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