毎日まいにち、夜になったと思ったらまた朝が来て。
日が短くなったせいもあるんだろうけど、時間の経つのがやけに早く感じられますなあ。
有楽町のフジテレビギャラリーで、恒例のオマージュ瀧口修造展をやっているというので見に出かけた。
恒例って言いつつ、前回の展示を見逃していることに会場に着いて気づく。タケミヤ画廊特集だったのかー。瀧口マニア的にはショック。2ちゃん的にいうとorz。
まあ、こちらも毎月美術手帖とか買ってあれこれチェックするほどの気力体力はないですからねえ。しかしオマージュ瀧口展は別だ。
第27回目となるオマージュ瀧口修造展、今回取り上げているのは平沢淑子氏。
正直いって作品にも作家にも馴染みはなかったけど、この人が晩年の瀧口に人形をプレゼントしてどうのこうの、というエピソードは何かで読んだ記憶があるぞ。
何はさておき、今回の図録と、見逃してしまった前回の図録を購入。
受付でお金を払ったところで、あれ?いつから見逃してるんだろう。前々回の企画は何?風倉匠ですか。
案の定前々回も見逃している。
こうなると、図録のコレクション欲が出てきてしまってますから、そっちもくださいというと、ここには見本しか置いてないという。うーん、そうですか。
そんなことを係の女性と話していると、向こうのほうから、この展覧会を主催している佐谷画廊の佐谷和彦氏がやってきて、図録の入手方法など教えてくださる。
そうこうしているうちに、佐谷氏は過去のオマージュ瀧口展のカタログを奥からどんどん持ってこられて、応接テーブルの上に並べだした。ぼくに見せてくださるというのだろう。非常に恐縮です。
結局、佐谷氏と向かい合ってあれこれ話し込むことになってしまった。むろん、初めてです。
第一印象、失礼ながら、以前から図録その他で拝見していた写真のイメージより、お年を召されたなあと感じた。まあ、仕方ないですよね。ぼくだってもうおじさんなんだし。
ところが、まだまだ20何本も展覧会の企画を温めているんですって。年に一本ずつやっていたら、100いくつになっちゃう。だから、これから年に2本も3本も開催していくというお話なんですが、そりゃあ、見に行くほうはいいですが、開催される側は大変だと思うんですが。ほんと、体だけは大切にしてください。
話はいつのまにか日本の文化行政に対するイキドオリみたいなことになってきて、そういう趣旨の本を近日出版予定なんだそうですが、このままじゃ日本はダメになると。
そんな話の流れもあるのだろうけど、端々に、それこそベランメエとか言い出しそうな江戸っ子口調が感じられて、ちょっと意外。思っていたより熱い人。