ねぎし三平堂の三平堂落語会に行ってきた。かなり久しぶり。
前にこの会で、林家錦平さんの「阿武松」を聞いた話は、どこかで覚え書きをしておいたと思う。そのとき以来の二回目。
今回も実は、錦平さん目当てなのですよ。
というのも、先週、錦平さんの独演会が上野の鈴本であって、なんにもなければ仕事が終わったら駆けつけるところだったのに、所用で断念した。
錦平さんの落語も長らく聞いていない。かわら版を見ていたら、三平堂の出演者に名前を見つけたので、思い切って腰を上げた次第。
鶯谷の駅を出て三平堂に向うころには、もうすっかり日が暮れて寂しい。ところが入口の前には、寒い中、開場を待つお客さんが列を作っている。
盛況なのだ。前に来たときは開場後に着いてしまったので、お客さんを掻き分けて座布団を開けてもらった。あのときは、真打昇進直後のいっ平さんが出演するということもあってか、結構なお客さんの入りだった記憶があるけれど、それだけじゃない、固定客が厚いのだろうと思う。
さて、開口一番で、錦平さんの登場。
最初、配られた番組を見て、錦平さんが開口一番になっていたので少し驚いた。こういうのは、もっと若い人がやるのではないのかと。
が、今回は、先ごろ真打に昇進した桃月庵白酒・林家すい平両師のお披露目がある。錦平さんはその二人の露払いということなのだろう。
錦平さんの演目は「紀州」。両師の真打昇進の話から、真打に昇進しても寄席でトリを取れるということくらいで、あまりいいことはない。落語協会で権力があるのは会長、副会長。といっても、それは協会の中の話で、仕事をくれる社長さんとか偉い人にはかなわない。やはり人間には権力志向があるのか・・・なんてところで、将軍職をめぐるお話に入っていくわけですが。
(もしかしたら、続く)