もう4月かよ。
って、先月も「もう3月かよ」って書き始めようと思って、そのままズルズルとタイミングを逸してしまったような気がする。
森美術館に「東京−ベルリン/ベルリン−東京展」というのを見に行ってきた。
これはまだ会期があるし、あと1、2回は見に行くことにするから、細かい話は後にして、ざっと印象を覚え書きしておく。
展示室に入って、最初はどういうポイントで見ればよいのかよくわからなかった。


こちらがブリュッケだのブラウエ・ライターだのといったドイツ表現主義の美術についてろくろく知らないせいもあるのだろうけど、どういう趣旨でこの作品がここに展示してあるんだろう、なんてことを思いながら作品を見ていた。
が、そうやって戸惑いながら足を進めているうちに、だんだん面白くなってきた。
例えば、ある作品は、作家名も忘れたけど、なんとなく日本趣味+未来派の合体みたいな感じが。そこから妄想がふくらんで、もし、例えばデュシャンの「階段を降りる裸体」の女性がゲイシャ姿だったりしたら面白いなあなどと考えていた。
木版画の部屋もよかった。 そうか雑誌のグラフィックとつがなっていたんだ。
誰か知らない女が、「なつかしいやん。小学校のときにやったわ」(関西弁なのだ)などと、連れの男に大声で話しかけている。まあでも木版画って、そういう基底の記憶をさますようなところがあるのかも知れない。巧拙は別にして、図工の授業で誰でも絶対一度はさせられるし。銅版画は図工ではやらない。
さらに時代が進むと、MAVOとか主観主義写真とか、バウハウスとかの展示。こうなると、頭の中がドイツと日本とを行ったり来たりしながら見ているような感覚になる。

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