小沢さんの「土耳古行進曲」(作詞・作曲:加藤登紀子)の歌詞に出てくる
「三千世界の烏を殺し あなたとお手玉してみたい」
って、そうか高杉晋作が元ネタなのね。お手玉ってのはよく分からないけど。
しかも、ひょっとして落語の「三枚起請」とも関係あるの?うーん。
いやいや、まだまだ勉強が足りないなあ。
「三枚起請」って、実はまだ聞いたことがないんです。「タイガー&ドラゴン」の第何話かの元ネタに使われていたって聞いたけど、「タイガー&ドラゴン」も見てないんだよねえ。
そう考えれば、やっぱり宮藤官九郎はスゴイ。新野新も「クドカンか、やりよるのう」と誉めていた(と思う)。新野先生が誉めるんだからスゴイ(ヘンな理屈だが)。
そして加藤登紀子もスゴイ。
というわけで、勉強の足りない私が、鈴本演芸場に行ってきましたよ。
・・・とか言って、ぼんやりしているうちに、あれから2週間も経ってしまった。
どんな人がどんな噺をしていたか、もうすっかり思い出せません。
消えかけた記憶をたどろうと、その日の手帳を開いてみた。
例えば、こんなことが書いてある。
「白酒 かもうち とこや 兵力 せんそうごっこ 大こうき」
これじゃあ、何のことだかさっぱり分かりません。
「白酒」というのは、桃月庵白酒さんのことだというのは分かる。
「かもうち」というのは、白酒さんがまくらで鴨撃ちの話をしてたんだな。確か、猟師がメスの鴨を撃ち落すと、オスはそのメスの上をぐるぐる飛び回っているから、オスも一緒に撃ち落せるのに、オスの鴨を撃ってもメスは知らん振りして飛んでいってしまう、という話だった。
「とこや」っていうのは、鴨の話のあとに、何か床屋の話をしてたんだっけ。白酒さんの演目が「浮世床」だったから、そこから繫いでいったんだと思うけど。そうだそうだ、「大こうき」ってのは、「太閤記」だ。「浮世床」の太閤記を読むくだりだったんだ。しかし「兵力 せんそうごっこ」というのは、何のことだったか、まったく思い出せない。
こんな調子じゃ、覚え書きにもならないなあ。