新宿のコニカミノルタプラザで開催している大野一雄の写真展の企画で、ご子息である大野慶人氏が出演されるというので見に出かけた。
舞踏について、大野一雄について、そして土方巽について、ぽつりぽつりと語っては舞い、舞っては語るという感じだった。
言葉の端々から、ほのかにユーモアが漂う。慶人氏の語りを聞いたのは初めてだったけど、ちょっと意外な思い。でも、やっぱり、勝手にぼくがしかつめらしく考えていたんだな。
舞踏について、土方巽と大野一雄が、漢字の「人」という字のように支えていた(どちらが支えるほうだったとは言いにくい)というようなことを言われていた。
慶人氏の言葉や所作の中に、どうしても父親である大野一雄の姿を見ようとしてしまうのだが(おそらく、観客のかなりの人たちも同様ではないだろうか)、氏自身の舞踏のことをいうのならば、大野一雄の息子ということよりも、むしろ大野一雄と土方巽の双方から深く教えを受けた人、という見方をすべきなのかもしれない、と思った。
『舞踏家大野一雄写真展「秘する肉体」』
会場: コニカミノルタプラザ ギャラリーB&C
スケジュール: 2006年10月14日 〜 2006年10月23日
住所: 〒160-0022 東京都新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル4F
電話: 03-3225-5001 ファックス: 03-3225-0800