「秋も一箱古本市」というのをざっと回ってきた。
谷根千界隈の四つの会場に一箱だけの小さな古本屋が店を出しているという企画。
改めて公式サイトを見ると、全部で50店舗もあったのか。
最近はつとめてあまり本を買わないようにしているのだが、というのも、ただでさえ狭い部屋が読み終えるあてのない本で埋もれそうになっているのだけれど、こういうちょっと目先の変わった企画に刺激されると、どうしても食指が動く。
会場が四ヶ所あるのだから、それぞれの場所で一冊ずつ本を買っていこうと思い立った。
今回買った本(購入順に)
・ライオンズガーデンにて
「私の浅草」沢村貞子 200円
値札には300円とあったけどまけてくれた。
・IMAGOにて
「就職しないで生きるには」レイモンド・マンゴー 確か300円
アラーキーの「男と女の間には写真機がある」を手に取ると1200円。どうしようかと一旦戻して迷っているうちに、別の客に買われた。
・まるふじにて
「アンドレ・ブルトンへの手紙」アントナン・アルトー 生田耕作訳 2000円
奢☆都館?こんな出版社あったのか(☆はさんずいに霸)。
2000円はどうしようかと迷うのに十分な値段だが、さっきの会場で1200円の本を買い逃しているし、まあいいかと買ってしまう。順番が逆だったら買わなかっただろう。
・宗善寺にて
「食通知ったかぶり」丸谷才一 確か300円
文春文庫版。おっ、表紙が駒井哲郎だ。
この会場で、前に紹介した「モツ煮狂い」を売っている店があった。しかも「店員著書」と紹介してある。そうなの?
どんな人が書いたのか興味があったけど、あいにくご本人は食事中で席を外されていた。
しかし、買ったばかりの古本を開きながらコーヒーを飲むのは、なんて気分のいいことなんだろう。
秋も一箱古本市 2006
http://sbs.yanesen.org/hako1/