郵便局に5円切手を買いに行った。
正確にいうと、別に5円切手でなくても、5円分の切手が欲しかった。それを6セット。
ところで5円切手の図柄って、どんなのだか知ってます?
答えは「こぶはくちょう」。青一色刷りのシンプルな図柄である。
ちなみに3円切手は「ほととぎす」。1円切手は「前島密」。
知ってますか、前島密。日本の郵便制度の基礎を作った人ですね。
10円より安い切手の券種というのは、この三種類です。
といっても、普段ぼくらが目にするのは、50円や80円、あと、せいぜい90円切手というところかな。
5円切手なんて、滅多に目にするものではないから、そこらのコンビニとかでは売っていないだろう。
大きな郵便局に行けばあるんじゃないかなと思って、本所郵便局に行ってきた。
本所郵便局は、普通郵便局、いわゆる本局です。だから土曜日も3時までは営業しているし、時間外の窓口もある。配達記録の郵便物を受け取りに、休みの日の夜に行ったこともある。
ぼくが着いたのは土曜日の午後4時過ぎだったから、もう通常の窓口は閉まっていた。
さて、時間外の窓口で、バイトの兄ちゃんらしき若い男に、5円切手があるかと聞くと、ないという。では1円とか3円の切手はあるかと聞くと、それもないという。
3時まではあったという。え、3時で売り切れちゃったの?
そういうことではなくて、要するに、3時まで開いていた通常の郵便の窓口では、低額の切手も扱っているのだけど、時間外になると、切手を置いてある棚か何かに鍵をかけちゃうらしい。それで、時間外の窓口では、売れ筋の(と言っていいのかな)切手しか取扱がないというわけ。
ま、確かに5円なんていうマイナーな切手を買いに来るというのも滅多にないことだと思うが、それにしても、モノはすぐそこにあるのに、時間外で閉めちゃってるから取り扱えないというのもねえ。真っ向サービス、とか言ってるくせに。
そのバイトの男に、じゃあ近くの店で扱っているところは知りませんか、と聞くと、それもないという。
それなら仕方ないな。5円掛ける6枚で、30円損するけど、代わりに10円切手を6枚買って、本所郵便局を出た。
蔵前橋通りを自転車で走っていて、郵便局からそう遠くないところにあるお酒屋さんの店先に、切手類の取扱の看板が見えたので、念のためと思って寄ってみた。
すると、ちゃんといるじゃないの、こぶはくちょうが、何羽も。
「郵便局に行ったら、ないって言われたんですよ」
「えっ、信じらんないねえ」
と、店のおばちゃん。
郵便局も、もう少し、サービス精神を考え直してください。
5_en.gif こぶはくちょう
普通切手券種一覧
http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/standard/index.html

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