第4回「不忍ブックストリートの一箱古本市」に行ってきた。
いい天気なので自転車で出かける。
ここ本所界隈から谷根千界隈までは、言問通りを通って大体30分程かな?
それに、谷根千に点在する古本市開催スポットを効率よく回るには、自転車で行くのが都合いい。
ていうか、別に効率よくなくたっていいという説もあるが、各スポットに置いてあるスタンプを全部集めると何かいいことがあるというので、そういうのは、遠慮なく参加してみるのです。
冒頭に掲げた写真正面の自転車が、わが愛車「パフィー」号である。
いつ買ったのかもにわかには思い出せないが、少なくとももう10年は乗り続けているはずである。
なぜ「パフィー」かというと、あの二人組にご執心とかそういうことではなく(ま、そういう時期もあったが)、単にこの自転車をホームセンターで買ったとき、そんな商品名のシールが貼られていたからである。
それからしばらくして、その店を覗くと、同じ自転車が別の名前で売られていた。あるいはパフィー方面からクレームがついたのかも知れない。
ちなみに、そのホームセンターが、つい数日前、子供の放火か何かで炎上していた。
被害の少なさを祈るのみである。
最近は本を買っても読まないし、読めないので、古本、新本を問わずあまり本は買わないようにしている。
前回、一箱古本市を覗いたとき、せっかくなのでスポットごとに1冊ずつ本を買っていこうと思い立ったのだが、今考えると、そこまでこだわることもなかった。
今回はそのような無用なこだわりは排して、自然体でいこう。それに、あまりカネもないことだし、格安の文庫本を狙おう。
それでも、最後にはトートバッグの中にはかなりの本がたまった。そして、今日も反省の夜を過ごすのである。
むろん、今回の開催スポット、全15箇所のスタンプはちゃんと集めましたよ。
この界隈をこれだけあちこち回ったのは、今回が初めてではないだろうか。
ガイドマップを手に右往左往して、何度か道に迷ってしまった。
これがもし徒歩だったら、15箇所制覇はおろか、その後の自分の人生をすっかり諦めてしまうところであった。
しかし、この界隈、全体に観光客向けの看板やしつらえが濃厚なわりに、それでもそこに住む人たちの生活感はぬぐい切れず残っていて、そのないまぜになった雰囲気が悪くないのである。
生活感だけでは観光客は寄り付かないだろうし、さりとて観光客相手のあざとさだけが鼻につくようでは街として成り立たないだろう。
それにしても、どこにでもあるはずの商店街や住宅地に、よくこれだけの観光客が集まるものだと感心する。
神社の祭礼や、商店街のイベント、そしてこの古本市みたいな新しい企画も含めて、微妙に地域や対象層をずらしながら、連鎖的に客を呼んでいるんだな。
よく商店街のシャッター通りみたいな話をすると、東京一極集中という話になりがちだが、都内だって休みの日の昼間っからシャッターを降ろした店が目立つ商店街はいくらでもあるのである。
要は、うまくできたところと、うまくできなかったところとの差が広がっているということだろう。また、客の流動性が高まっているということでもあろう。
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これが15箇所制覇の証拠。
ギャラリーKINGYOのスタンプは薄いですがちゃんと押されていますよ。
全スポットを回った人がもらえるのは、このお札。さて、中身はなんでしょう?
今回購入したブツ。そして「しのばずくんトート」。
丸谷才一は最近のマイブーム。
古本とは関係ないが、根津神社の近くの露店で買ったミニ木版画。
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『第4回「不忍ブックストリートの一箱古本市」』
会場: 不忍ブックストリートの各所
スケジュール: 2007年04月29日 11:00?17:00