だいぶ以前に(改装前だったか?)ここで名物の牛にこみを食べたときは、正直こんなものかと思った。
今考えれば、例えば山利喜などの濃厚な煮込みを食べてしまった後では、物足りないように感じたのかもしれない。
今回、ひと月あけずに訪れて、肉とうふばかり食べていた。
牛にこみではなく、肉とうふというところが、ポイントかもしれない。
むろん、ほかのつまみも美味いのだが。今回はオムレツを食べた。
ビールはほどほどにして、キンミヤ焼酎を氷と炭酸で飲んだ。
ここでは焼酎と肉とうふだけ飲み食いしていればいいという安心感がある。
おかげで前回入れたボトルは空いた。
ということで、写真とは関係ないのですが、一度掲載して引っ込めた文章を再掲しておく。
* * *
酔っ払いたいんだよ。
酒を飲むごとに、あ、酔ってきた、酔ってきた、と、次第に体が変わっていくのが分かるからね。
変わっていく自分の体が分かる。
するとさ、ああ、今、ここに生きてるんだな、ということが、ようやく分かるわけだ。
おれの体がここにあって、だんだん、酔いに向かっているということが、自分で、わかる、わかる。
そうか、これが、おれの体。おれの体が、これだ。それが、だんだん酔ってきちゃった。
いい調子。
この分だと、あしたの朝は、二日酔いかな。のどの奥に、指突っ込んで、戻すのかな。
それもまたよし。それも、おれの体だ。くさい息吐いて、頭抱えて、のたくって、昼過ぎまでふとんの中でうだうだしていて、それも、おれの体だ。
江戸切子の、グラス、開けちゃった。氷と焼酎入れて、さっきから飲んでいる。
写真と文章は、まったく関係なかった。失礼。失礼。