今朝の日経で、ソニーの中鉢社長がインタビューに答えている中で、日本の電機メーカーの強み・弱みという文脈で曰く、「日本の強みはモノに魂を込めるほどのこだわりだ」と。
そもそも、魂はモノに宿るのか。巧みな作り手はモノに魂を込めることができる、という思い込みを自明とすることも考え直してみなければなるまい。
あるいは、それを自明と思い込んでいることが日本のメーカーのアドバンテージということなのかもしれないが。とすると、そのアドバンテージはそうたやすく消え去るものではあるまい。
甚五郎の木彫の話が頭に残っていたので、新聞を読みながら、そんなことを思った。