「ネグリさんとデングリ対話@東京芸大・上野」の企画でジンタらムータのライヴがあるというので出かけてきた。
芸大美術館なら何度か来たことがあるが、キャンパスの中に進入するのは初めて。
芸大の正門には開演予定の7時少し前に着いたのだが、暗闇と雨でどこがライヴの会場なのか、にわかに分からない。しばし雨の中をうろうろ歩いて、ようやくそれらしい建物を見つけて、まずまず潜り込んだ。
立見の人たちの肩越しに会場の様子を見下ろすと、古今東西の塑像が林立する合間にシンポジウムの参加者が詰まっている。その雰囲気に圧倒される。


さすがに7時きっかりには始まらないんだな。しばらく会場では言葉のやりとりが続いている。ネグリさんの来日中止に関する声明が読み上げられる。
韓国人?のパフォーマンス集団?が登場、サンドイッチマンみたいに体の前面と背面につけた文字で、「NEGRI LOVE JAPAN」「JAPAN LOVE NEGRI」と。
一旦ここでシンポジウムは締まって、続いてジンタらムータのライヴ。
セットリストは多分以下のとおり。演奏順が違っていたらご容赦あれ。
1 「不屈の民」
2 タイトル不明。大熊さんはイタリアの抵抗歌だと言っていた。「外国人お断り」って書いてあるTシャツを着た外国人のおっさん(もしかしたらその筋では有名人なのかも知れない)が飛び入りで歌っていた。
3 「プレセンテ!」イントロは聞きなれたメロディーだが、その後は今まで聞いたことのないアレンジで驚いた。同じ曲と言われなければ分からないくらい。原曲の流れるような哀感はないが、その分、緊張感、切迫感が重く伝わるといおうか。
4 「平和に生きる権利」どこからか歌声がかすかに聞こえてきた。もしかすると、バルコニーでのぼりを掲げていたあんちゃんが歌っていたのかも知れない。ああ、またこの曲が自分の中でヘヴィ・ローテーションになってしまいそうだ。
5 タイトル不明。大熊さんは東ティモールの歌と言っていた。民謡みたいなのどかな感じ。
6 「ある道化師の週末」
7 「アイラー・メドレー」
8 (アンコール)タイトル不明、ていうか、大熊さんの曲紹介が聞き取れなかった。なんて曲なんだろう。ぼくは初めて聞く曲だと思うんだけど・・・。一瞬、東京ラプソディみたいかと思ったけど多分違うよね。
楽器は生音。マイクを使っていたのは大熊さんのMC(と、飛び入りの外国人のおっさんの歌)だけ。
ぼくはバルコニーの上の大熊さんの背中を通路越しに見るような位置で、ずっと立って聞いていた。片手に缶ビール持って。
これだけ近くから彼らの演奏を聞くのも、今までないことかも。
ドラムスの後ろでは若い人たちが踊っているよ。
NHKって書かれたテレビカメラも入っていたけど、どこかで放送されるのかな。
* * *
「ネグリさんとデングリ対話@東京芸大・上野 マルチチュード響宴」
会場: 東京藝術大学 上野キャンパス
スケジュール: 2008年03月29日 ~ 2008年03月30日
29日(土)13:00~21:00、30日(日)10:00~21:00
住所: 〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
ファイナル・コンサート w/ジンタらムータ 3月30日(日)19時~21時

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