pupaのオフィシャルサイトを見ると、鈴木慶一さんが「pupaで驚くべきところは、圧倒的なバッキングトラックの統一感と、全員のヴォーカルの質感の違いだ。これは、往年のスーパーグループを思い起こさせる。」というコメントを寄せていて、往年のスーパーグループというのは正直よく分からないけど、音については確かにそうだなと膝を打つ。
ふと思い出すのは昨年のミカバンドの再結成で、幸宏さんが手がけた2曲はアルバムの中で見事に浮いていた。いや、そうなることは分かってやっていたんだろうし、逆に言うと、ミカバンドは往年のスーパーグループなんかじゃないよ、ということなのかも知れないね。ご当人たちの中ではもっと生々しいものなのかも知れない。10代、20代の頃と直結しているような。


今年は春から何かと慌しく、あるいはぼんやりと過ごしているうちに、気がついたらfloating pupaの発売日になっていた。随分先のことだと思っていたのに。
思っていたより、好きになれそうだ。
このところ、日本語の歌を聞いて、歌詞の世界がやたら空々しく、今の自分とはあまりに無縁の話のような気がして、うんざりとしてしまうことが度々あった。
それならボーカルのない曲を聴いているほうが気が休まる。
pupaはボーカル曲中心なのだろうし、今のぼくの気分にはどうなのかなと、若干不安に思わないでもなかったけど、よかった。
もっと原田知世さんがボーカルを取っているのかと思った。でも、これくらいがいいのかもね。Anywhereとか、幸宏さんといい感じのデュエット。好き。
高野寛さんの声をすごく久しぶりに聞いた気がする。昔なじみの高野さんの声と曲が、それと分かるようにpupaの中で聞けて、とても懐かしく、嬉しい。音は、確かにpupaの音がしている。
floating pupa

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