ここだったのか、吉田町というのは。野毛の街から橋を一本渡ったところじゃないか。黄金町から歩いて、だいぶ遠回りしてしまった。
時間を潰すのに入った蕎麦屋のお姉さんが、ちょっとびっくりするくらい綺麗な人だった。しかも店内では彼女一人が孤軍奮闘という状況だ。てんてこまいという言葉は彼女のためにあるようなものだ。あるいは、そういうふうに見せてしまうキャラなのかもしれない。しかし、取り急ぎそのことはこれから書こうとしている本題とはまったく関係がない。
たまたまこのイベントのことをウェブで見て、出演者の先頭に安藤真理さんの名前があるのを見つけた。チェルフィッチュの「フリータイム」に出ていた人だ。ぼくにとってフリータイムは彼女の芝居だった。彼女が出るのなら見に行こうと思った。
蕎麦を食べていたら7時を回った。慌てて蕎麦湯を飲んで外に出る。小降り程度で持つだろうとたかをくくっていたら、だんだん雨脚が強くなった。近くのコンビニに傘を買いに行く。
これは、吉田町の通りに沿って9箇所で同時に展開するパフォーマンスだ。2時間の公演時間の間、それぞれの箇所で同じシークエンスを何度も繰り返しているから、順序はともあれ2時間もあれば余裕ですべての場面を見られそうなものだが、今日は雨ということもあって、そううまくもいかない。さっきみたいに買い物でロスタイムがあったり、たまたま立っている場所が悪くて部屋の中の様子がよく分からず、同じ場面をもう一度最初から見直すこともあるから、必ずしも効率よく見て回れない。
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『ラ・マレア横浜』
会場: 横浜アートプラットフォーム：急な坂スタジオ
スケジュール: 2008年10月03日 19:00 ～ 2008年10月05日 21:00
住所: 〒220-0032 横浜市西区老松町26-1 旧老松会館
電話: 045-250-5388 ファックス: 045-261-1300
街頭パフォーマンス・公演
2008年10月3日（金）、4日（土）、5日（日） 各日19:00～21:00 （120分）
横浜市中区吉田町 街頭 （店舗内および路上）
無料 / チケットの発券はありません。
＊荒天中止 日本語字幕付き / 解説資料配布あり（英語）