この話まだ続くのかよ、とお思いの方もいらっしゃるだろうが、1年間で溜まったものをこの際全部吐き出してしまいたいので、もうしばらくお付き合いいただきたい。
スポーツクラブについていろいろと御託を並べているが、ぼくがこんなことを語るようになるなんて、1年前の自分には想像もつかなかった。
だいたい、ぼくは根っからの文科系の人間で、就職してからどころか、大学時代もまともにスポーツなどしたことがないし(普通の体育の授業を取るのがイヤで、わざわざまとめて単位を取れるスキーを選んだくらいだしね)、高校時代だって、それはたいして変らない。
体を動かして汗をかくなんて、ひょっとすると中学校以来のことではないだろうか。
そんなぼくが、かれこれ1年以上もスポーツクラブ通いを続けているなんて、自分でもよくやっているなと思う。
スポーツクラブ通いを長く続けるには、いくつかポイントがあると思う。
まずは場所。普通は自宅に近いところか、職場に近いところを選ぶ方が多いだろう。
ただ、職場の近辺だと休日に出てくるのはおっくうだし、自宅の近くだと、特に通勤に時間のかかる人など、長い間電車に揺られてうちに帰って、それからようやくジムで汗を流す、というのは気が乗らないだろうなあと思う。
ぼくは職場から歩いて5、6分程度の距離に住んでいて、それが運動不足につながる原因にもなったのだけど、近所のスポーツクラブに通う分にはとても好都合で、平日の夜も休日も気軽に足を運べる。
ジムの雰囲気も大事だと思う。今通っている両国のクラブに決める前に、錦糸町にある別のクラブも見学したことがあったのだけど、照明の具合もあったのか、なんとなく暗い感じがして、気が乗らなくてそこはやめてしまった。
あと、その錦糸町のクラブは、やってる人の本気度が高いような気がしたんですね。
スポーツクラブの雰囲気にも種類があって、極限まで体を鍛え抜こうっていうようなマッチョな人たちがガシガシやっているところもあれば、おじさんおばさんが半分ヒマつぶしに通っているようなゆるいところもある(と思う)。
ぼくが通っている両国のクラブは、どっちかというと後者の人も許容しちゃうような雰囲気がある。だから、新聞読みながらバイクこいでも許されるような部分があるんじゃないのかな。あんまり本気度が高いところだと、そういう人は注意されそうじゃないですか。
あと、気楽な雰囲気のジムが適当な場所にあったとしても、やっぱり仕事が忙しいとそうそう頻繁には通えないでしょう。
ぼくの今の仕事では、普段はだいたい7時前には上がっているしね。7時に上がれば、それからうちに帰って着替えてからでも、じゅうぶん8時にはジムに入っていられる。
前の会社に勤めていたときは、夜の11時、12時まで残っていることもザラだったし、早く上がっても、職場の人たちと一緒にメシを食いに行くことも多かったから、平日に2回も3回もジムに行くなんてことは考えられなかった。むしろ、特に入社したばかりの頃など、ほとんど毎日のように会社の人たちと飲みに行っていたような気がする。
早く帰りづらい雰囲気の職場だったり、職場の仲間で飲み食いすることが多いところだと、スポーツクラブに行くからと言ってひとりだけ先に抜けるのは難しいだろうなあと思う。