空の上を泳いで男鹿半島あたりまで来た。
これまで男鹿半島には行ったことはないが、なぜか、前方に見える緑の突起は男鹿半島だろうと思っている。
雨が降り出してきたので、戻ろうと思う(どこに?)。
すると、にわかに自分をコントロールすることができなくなり、次第に高さを失って、今にも海に落ちるというところで目が覚める。

飛ぶ夢を見ること自体は、めずらしいことではない。

新しい音楽ソフト(?)が欲しくて表に出たら、通りすがりの乗用車の中からそのソフトらしきもの(ただし偽物だと確信している)を宣伝してくるのが煩わしく、それで空に飛び上がったのだと思う。
わざわざ宣伝用のフリップまで用意していた。

白衣の看護婦ばかりが暮らす集落が見える。
あるいは本物の看護婦ではなく、海沿いの売笑窟のようなものだったかも知れない。
空から見ると、トタン張りの質素な長屋ふうの家がごちゃごちゃと広がっていて、その一軒ごとに白衣を着た看護婦らしき女性が顔を出している。
地面に近づきすぎたせいか、2、3人の看護婦から足をつかまれて引きずり落とされそうになるが、なんとか振り払い、再び海岸に沿って北に向かうことになる。

海辺の山の中から、行方知れずになった息子を探す父親の呼び声が聞こえる。
拡声器でも使っているのか、この高さまでよく響くものだと思う。
ぼくは多少のあざとさを感じながらも、その父親がいたたまれず、そそくさと上空を通りすぎる。

夢の異文。
おそらくぼくは、すでに一度空を飛んで男鹿半島まで到達しており、半島の上空を旋回して戻ってきていた。
再び向かう途中で海に落ちることになるが、先程の情景がどちらのときのものか定かではない。混在している、あるいは繰り返し見たのか。
はぐれた息子を探す父親の情景は二度見たような気がする。

夢占ならどう言うことだろう。しかし、掬いだすことのできた夢はごく一部であり、それだけを取り出して占うのは夢に不公平なような気もする。

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