色々な形の携帯電話を持っている夢を見た。爪切り型、マイク型、缶バッジ型等々。
爪切り型なんて便利だなと思っている間にみるみる多機能・巨大化して、ついにカバンの中にも収まりきらなくなってしまう。
仕方なく、爪切りの形をした80年代のラジカセのような巨大なガジェットを持ち歩くようになる。
農薬と農薬自殺の解毒剤のセットを実演販売する夢を何度も見る。
すなわち、ホームセンター(?)の店頭で自ら農薬をあおり、すぐさま解毒剤を飲んで中和する。その繰り返し。
つけっぱなしにして寝てしまったラジオの影響か?
小学校(?)の教室で数学の授業を受けていると、昔ぼくが勤めていた会社の先輩たちが軍服(?)姿で入り込む。どうやら彼らもぼくの同級生らしいが、聞くと、新商品の軍服姿で踊る日本舞踊(踊りそのものが商品ということ)で、パソコンメーカーに営業している、ついては今度ぼくにも電話営業を手伝ってほしいという。
内心ご免こうむると思いながら笑顔で応える。
ある古ぼけた民家を訪問する(これも先程の営業の一環のようだ)。
返答がないのであるいは空家ではないかと思うが、しばらく経って少年と老女が現れ、玄関から出て外の納屋(?)に案内される。
途中、その家の犬が、怒った表情でぼくの手にしがみついて離れない。構わず力ずくで振りほどくが、次々に別の犬が出てくる。振りほどこうと、犬ごと手を振り回したり、地面に叩きつけたりする。
訪問の用件は終わったが(何だったのだろう)、犬が手から離れない。そこの家人(あるいはぼくの同僚か)が申し訳なさそうな顔をしているので、いや、番犬はこのくらいがいいんですよ、などと曖昧に応えて家を辞する。
駅に向かう道すがら、どうしたら離れてくれるものかと思いながら、手にしがみついたままの犬をずるずると引きずりながら人通りの中を歩いていく。
…やあ!魔法の井戸--それから夜明けの眺めだけだ、こんどは。 **
自分が子供のころ使っていた黄色い目覚まし時計と同じ型のピンク色の時計が手許にあって、それが小学校時代の同級生の姉の持ち物なのだという。それをその同級生に送り返せということになって、梱包材でくるんでいるところで目が覚める。いつの間にか黄色い時計もそいつの持ち物になっていた。
ていうか、その同級生の家族構成もだいたい知っているが、そいつに姉なんていやしないのに。
劇中劇というものがあるように、夢の中で見る夢、すなわち夢中夢というものはないかと考える。
しかし夢であろうか、夢という言葉でいいつくせるのだろうか。いやむしろ、一瞬のうちに夢といわれるものの全貌を切りかえて朝日に輝く「女体」だとでも名づけたほうが正確かもしれない。 ***
日本ハムファイターズの選手たちが集まっている。いつの間にかユニフォームのデザインが緑色を基調としたものに変わったようだ。
ぼくは彼らを横目に、ファイターズの大きなキャラクター枕(しかも以前のキャラクターのもの)をかかえて、快晴の河川敷を格好の昼寝場所を探して歩く夢を見た。なぜ日本ハム?
夢は揮発が早いね。消え残りを慌ててかき集めようとするのだが、いかにも馬鹿馬鹿しいことをやっているようで放り出してしまう。そして、ついに言葉にされないまま深い井戸の中に沈澱していく。日中あるいはベッドの中で、井戸の底から不意に顔を出した夢のかけらに当惑させられることもある。
朝顔ノ美学カラ朝ノ朝顔ガ逃走スルコトハ
不可能デアル
Oh yes indeed ****
*残夢整理 「寸秒夢、あとさき」 S.T.
** “Illuminations” A. Rimbaud (Translation by S.T.)
*** 「瀧口修造を読む」 吉増剛造
**** 「地球創造説」 S.T.