そう考えると、ぼくのスポーツクラブ通いが続いたのも、しょせんぼくが気ままな一人暮らしなのに加えて、たまたま今の仕事の拘束時間が短くて、職場の人間関係に煩わされることも少ないという幸運に恵まれたからだ。
といっても、いつまでこの仕事を続けることになるのか、それはわからないし、また、もし結婚したりすると、家に奥さんや子供が待ってるのに自分ひとりだけジムで自転車こいでるわけにもいかないんだろうね。いや、ダンナがスマートになるというんだったら、それくらい奥さんも許してくれるのかな。まあ、ぼくには当分結婚する予定も相手もないから、そっちの心配は無用なんだけど。
ともあれ、こうやってジム通いをして体重を減らせたのは、ぼくにとっていい機会だったんだろうと思う。この機会を逃したら、今後、こういういい条件が重なることは滅多にないんじゃないかな。
それから、長く続けられたのは、ぼくの性格もあるんだろう。毎回ジムに行くと、新聞を読んだりしながら必ず1時間はエアロバイクに乗っていると書いたけれど、そんな話をすると、人によっては、信じられないという顔をされることもある。体力的なことよりも、1時間も同じ場所でひとり黙々とペダルをこいでいることが信じられないという口ぶりだ。
が、ぼくは、駅前の焼鳥屋で東スポなどを片手に1時間くらいお酒を飲んでいることだって結構あるし、場所が焼鳥屋かスポーツクラブかという違いだけで、その間に心理的な距離はあまりない。もっとも、ジムで東スポを読むのは恥ずかしいので日経にしているけれど(そこがちょっと減点だね)。
だから、ひとりで喫茶店や居酒屋に入って、ぼんやりと時間を過ごすことのできる人なら、ジム通いを長く続けるメンタリティはあるんじゃないかと思う。逆に、ひとりでは喫茶店やレストランには入れないという人(こういう人も結構いる)だと、会社帰りにふらりとスポーツクラブに寄って、ひとり黙々と自転車をこいだりするのは向かないんじゃないかな。
もっとも、人によるんだろうけどね。仲のいい誰かと入会して、そのままずっと二人一緒に通い続けることができるのなら、それはそれでいいんだろうけど。
こうして、ぼくは、きょうもひとり、エアロバイクをこぐ。
まあ、独身者の機械だな。ミシェル・カルージュなら、スポーツクラブのために一章を書き加えたかもしれない。
痩せ話 その6
この話まだ続くのかよ、とお思いの方もいらっしゃるだろうが、1年間で溜まったものをこの際全部吐き出してしまいたいので、もうしばらくお付き合いいただきたい。
スポーツクラブについていろいろと御託を並べているが、ぼくがこんなことを語るようになるなんて、1年前の自分には想像もつかなかった。
だいたい、ぼくは根っからの文科系の人間で、就職してからどころか、大学時代もまともにスポーツなどしたことがないし(普通の体育の授業を取るのがイヤで、わざわざまとめて単位を取れるスキーを選んだくらいだしね)、高校時代だって、それはたいして変らない。
体を動かして汗をかくなんて、ひょっとすると中学校以来のことではないだろうか。
そんなぼくが、かれこれ1年以上もスポーツクラブ通いを続けているなんて、自分でもよくやっているなと思う。
スポーツクラブ通いを長く続けるには、いくつかポイントがあると思う。
まずは場所。普通は自宅に近いところか、職場に近いところを選ぶ方が多いだろう。
ただ、職場の近辺だと休日に出てくるのはおっくうだし、自宅の近くだと、特に通勤に時間のかかる人など、長い間電車に揺られてうちに帰って、それからようやくジムで汗を流す、というのは気が乗らないだろうなあと思う。
ぼくは職場から歩いて5、6分程度の距離に住んでいて、それが運動不足につながる原因にもなったのだけど、近所のスポーツクラブに通う分にはとても好都合で、平日の夜も休日も気軽に足を運べる。
ジムの雰囲気も大事だと思う。今通っている両国のクラブに決める前に、錦糸町にある別のクラブも見学したことがあったのだけど、照明の具合もあったのか、なんとなく暗い感じがして、気が乗らなくてそこはやめてしまった。
あと、その錦糸町のクラブは、やってる人の本気度が高いような気がしたんですね。
スポーツクラブの雰囲気にも種類があって、極限まで体を鍛え抜こうっていうようなマッチョな人たちがガシガシやっているところもあれば、おじさんおばさんが半分ヒマつぶしに通っているようなゆるいところもある(と思う)。
ぼくが通っている両国のクラブは、どっちかというと後者の人も許容しちゃうような雰囲気がある。だから、新聞読みながらバイクこいでも許されるような部分があるんじゃないのかな。あんまり本気度が高いところだと、そういう人は注意されそうじゃないですか。
あと、気楽な雰囲気のジムが適当な場所にあったとしても、やっぱり仕事が忙しいとそうそう頻繁には通えないでしょう。
ぼくの今の仕事では、普段はだいたい7時前には上がっているしね。7時に上がれば、それからうちに帰って着替えてからでも、じゅうぶん8時にはジムに入っていられる。
前の会社に勤めていたときは、夜の11時、12時まで残っていることもザラだったし、早く上がっても、職場の人たちと一緒にメシを食いに行くことも多かったから、平日に2回も3回もジムに行くなんてことは考えられなかった。むしろ、特に入社したばかりの頃など、ほとんど毎日のように会社の人たちと飲みに行っていたような気がする。
早く帰りづらい雰囲気の職場だったり、職場の仲間で飲み食いすることが多いところだと、スポーツクラブに行くからと言ってひとりだけ先に抜けるのは難しいだろうなあと思う。
痩せ話 その5
食事制限だけで体重を減らすのは、どうしても限界がある。
たまにはうまいものも食べたいし、お酒も飲みたい。
やはり、入ってくるカロリーを減らすだけではなくて、出ていくほうのカロリーを増やさないと、効率のいいダイエットはできない。言い換えれば、その両方がうまくかみ合って、いい循環になっていくのだろうと思う。
前に書いたように、ぼくは去年の6月から両国にあるスポーツクラブに通っていて、平均すると週に3回くらいは行っているはずだ。もう少しペースを上げたいという気持ちもあるし、実際、週に4回、5回と行くときもあるのだが、逆に連休で帰省していたりして、しばらくご無沙汰してしまうこともあるから、そううまくはいかない。
いろいろな会員種別があるのだけど、ぼくはナイト&ホリデー会員というのになっていて、平日は夜の8時から11時まで、週末なら終日施設が利用できる。
よくあるのは、こういうパターンだ。
平日、仕事を終えて、いったんうちに帰って着替えてから、タオルやスニーカーを持って出かける。8時から、まずはジムのマットで15分間ストレッチ、それから軽くウエイト。体が温まったところでエアロバイク。新聞や雑誌を読みながら1時間こぐ。終わるころにはTシャツが汗びっしょりになる。クラブの風呂に入って汗を流す。うちに帰って軽く食事を取る。
休日(前日の夜に飲みすぎたとする)、クラブは朝の10時から営業しているので、まず風呂に入って前夜の酒を抜く。その後は平日同様にストレッチ、ウエイト、バイクのセット。Tシャツを着替えてバイクをもう1セット続けることもある。風呂に入って帰る。
ご覧のように、トレーニングをする前には、なるべく食事は取らないようにしている。最初の頃はどうしてもお腹が減ってしまって、牛丼屋に寄ってからクラブに行くという、運動の意味があるのかないのか分からないようなことをしていたこともあったけれど、今では、何か口にするにしてもサンドイッチ程度にするか、むしろ何も食べずにジムに入ることが多い。
空腹時に運動をしたほうが脂肪を燃焼する効率がよいという話を聞いたし、また空腹感というのは時間が経つといつの間にか消えてしまうものだ(おそらく、体脂肪の燃焼が始まるのではないかと思う)。それに、しばらく続けているうちに、多少の空腹感は我慢できるようになった。
休日の午前中にトレーニングをするときも、朝は基本的に何も食べない。が、平日の朝は別で、会社に行く前はサンドイッチ1個でもバナナ1本でも、必ず何か口にするようにしている。というか、そうしないと午前中は調子が悪くて仕事にならない。ジムで体を使うときと、会社で頭を使うとき(それほど使っているわけではないけれど)では、栄養の回りも違うのだろうか。
トレーニングの前に食事はしないと書いたが、アミノ酸飲料を飲んでからジムに入ることは多い。具体的に商品名を挙げると、ぼくはずっとヴァームを飲んでいる。
ぼくの実感として、運動前にヴァームを飲むのと飲まないのとでは、バイクをこいでいるときの汗の量や体の疲れ方が違うような気がする。まあ、広告などの暗示効果もあるのかな。
ちなみに、ヴァームといっても、ぼくが飲んでいるのは、ヴァームウォーターという500ミリのペットボトルではなく、缶入りのヴァーム190のほうだ。雑誌で読んだ話だけど、アミノ酸の濃度がある程度濃くないと効果がないそうで、ヴァームウォーターの濃さだと気休め程度の効き目しかないらしい。それで、ぼくは運動前に一番濃いヴァーム190を飲んで、バイクをこいでいる間は普通のミネラルウォーターを飲んでいる。
まあ、ヴァームも必ずしもおいしいとは言えない味だし、また、ほかにもいろいろな会社からアミノ酸飲料やサプリメントが出ているから、それぞれ自分の体に合ったものを見つけて飲まれればよいと思う。