今年はシンプルな生活をしよう、なんて言った舌の根も乾かぬうちに、また余計なものをあれこれ買ってしまって自己嫌悪の夜です。
某デパートでワイシャツ福袋、5枚入って5千円。首周りが合えばお買い得ですよ、なんていう言葉につられて買ったはいいけど、確かに首周りは合うが、裄が合わない。
5枚のうち、サイズ的にも柄的にも、普通に会社に着ていけそうだなというのは1枚。


会社に着ていくのは抵抗あるけど、仕方ないから普段着にでもするか、というのが1枚。
真っ黒のドレスシャツなど、いったいどういう場面で着ればいいんだ。
袖の長さが短くてどうしようもないのは、人にあげることにした。
ま、普段なら、バーゲンでワイシャツを買うときでも、さんざん悩んで売場を行ったり来たりして、清水の舞台を飛び降りるような覚悟でようやく安いのを1枚買うようなぼくには、所詮は福袋など向かないのだということを再認識した次第。
黒門亭の話の続き。
配られていた演目によると、林家時蔵さんのネタは「新聞記事」。
どんな噺なんだろう、と思っていたら、あれ、似たようなのを前に聞いたぞ。
これも年末に、たまたま、桂ざこばさんの演る「阿弥陀池」の録画を見ていたんだけど、後で調べたら、この「新聞記事」ってネタは上方の「阿弥陀池」を改作したものなのだそうだ。米屋が天ぷら屋だったり、柔道が剣道だったりと、いろいろ違っている。
「阿弥陀池」の「糠に首」ってのも、改めて思えばエグイ表現だけど、ざこばさんの勢いとハチャメチャさに圧倒されて、それどころじゃなかった。
「新聞記事」は、もっと、さらっとしてますね。天ぷら屋だから「挙げられた」ってのは、ちょっと軽すぎるんじゃないかと思うくらい。
そういえば、1日目に思ったんだけど、最初、時蔵さんが口を開いて、その口調というか、声の出し方が、ごく普通の人が語り出したような意外さがあった。下手とかそういうことではなく、いかにも落語ですというようなデフォルメがされていないということ。
錦平さんの後だったから、余計にそう感じたのかな。でも、それが粋な感じもしたし、もしかしたら大ネタの間を軽く繋ぐ、という演出もあったのか。
トリ、橘家文左衛門さんのネタは「らくだ」。
このネタも、もとは上方のものなのだそうだ。というか、らくだといえば、六代目笑福亭松鶴の十八番、という耳学問があったから、東京でもやるということを知らなかった。
むろん、実際に聞くのは初めて。そうかそうか、これがあのカンカンノウが出てくる噺ね・・・。
しかし文左衛門さんの威勢の良さっていうか、らくだの兄貴分の凄み、なんだかやたらキャラがはまってますね。一瞬、本業の怖い人みたいです。「芝浜」の魚勝だったら、威勢がいいってことで済むんだろうけど、とっくに威勢の良さを超越してます。
また、好きな噺家さんができてしまった。
どんな人なんだろうと、検索して調べてみると、この人、前名の橘家文吾時代に、TBSテレビの「ヨタロー」に出てたって? あの番組、結構見てたんだけどなあ。
それから「全日本焼きとん愛好会」の会長だって? それにこの会、なぎら健壱が名誉総裁? 今も活動やってるのか?
お酒好きなんですね。「芝浜」も「らくだ」もよかったです。
ところでぼくは、「芝浜」聞いた後に飲みに行って、「らくだ」の後はまっすぐうちに帰った。逆か。それともこれでいいのか。
全日本焼きとん愛好会
http://www.geocities.co.jp/Foodpia-Olive/4936/index.html

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