ここにきて、にわかに小沢昭一マイブームになっている。
と申しますのも、先日のリラクゼーションカプセルの話のときに、ストレスだらけのサラリーマンのお父さんのおかしみやかなしみを伝えようとして、ふと、小沢昭一的こころを思い出したのであります。
このあたりすでに、小沢昭一風味が入ってますな。


TBSラジオの「小沢昭一の小沢昭一的こころ」という番組、みんな知ってるんでしょうか。知ってますよね。
1973年1月の放送開始というから、もう32年余り。ほぼ、ぼくの年齢と同じくらいの長きにわたって続いているわけです。
普段ラジオを聞かない人だって、一回くらいは、あの小沢昭一独特の語り口や、山本直純のお囃子を耳にしたことがあるんじゃないかなあ。
かく言うぼくも、この番組をもう何年も聞いていなかったように思う。
が、そういう問題じゃないんですね。小沢節やお囃子が、もう記憶の中にインプリントされていて、何かの拍子に不意に顔を出す。
といっても、昔だって、そんな熱心に集中して聞いてたわけじゃないですけどね。そもそも、そんな番組じゃないと思うし。
ぼくのイメージでは、あのお囃子が流れてくると、晩ご飯の支度をしている台所、あるいは夕暮れ時の車の中、という感じかな。
ぼくがまだ小さいころですから、富山の北日本放送ラジオで聞いていたわけです。
だいたい、夕方の6時前くらいの時間帯だったでしょうか。
台所で「おかあさん(あるいはおばあちゃん)、ご飯まだ?」とか、車の助手席で「おとうさん、うちまだ?」という、はるかな記憶と結びついているわけです。
今はこの番組、TBSラジオでは平日のお昼12時20分からの放送だけど、昔はやっぱり夕方に放送していたみたい。
やっぱりこの番組には、夕暮れ時のほうが似合う。
さて、先日、小沢昭一口調を意識して文章を書いてみようと思った折に、改めてこの番組や小沢昭一のことをWebで調べてみた。
番組のオフィシャルホームページは、そのときにも紹介した。
http://www.tbs.co.jp/954/ozawa/
そうか、ここからストリーミングで聞けるんだったな。そういえば、前にもこのページは見たことがあったが、すっかり忘れていた。
そのうち、こんなソフトを作っている人がいるのを知った。
http://www6.plala.or.jp/mting32/ozawalistener/
要するに、オフィシャルホームページからは1週間分の番組しか聞くことができないが、リンクはされていないだけで、TBSラジオのサーバーには過去1、2ヶ月分のファイルはそのまま残されている。それを探して1ヶ月分ごとまとめて聞けるようにするソフトなのである。
といっても、ストリーミングデータを保存できるわけではなくて、サーバーから削除されたものは聞けないのだが、それでも結構遡って聞けるし、何よりも、1日分ごとにいちいちファイルを開かなくていいから、非常に楽だ。
しかし、このソフトを作った人も、よく考えるね、こういうことを。
おかげで、この連休は、2月、3月分の「小沢昭一的こころ」を連続再生、小沢昭一漬けの毎日でありました。
頭の中から「宮坂薬局の宮坂お父さんが」とか「サラリーマンの宮坂さんが」とかいうセリフが消えないのであります。
そんな折、本屋に行ったら、新潮文庫から小沢昭一の新刊が出ていたので、早速購入した。

そういや、昔、新潮文庫で「小沢昭一的こころ」のシリーズが何冊か出ていたな。今でもあるのかな?
と思って見返しの著書一覧を見たら、小沢昭一の本はほかに1冊だけ。何冊か出ていたはずの「小沢昭一的こころ」の書名がない。もう絶版かよ。
ブックオフとかで探して揃えようと決意した次第なのであります。

“小沢昭一的こころについて考える” への2件の返信

  1.     はじめまして 宮坂と申します。
     一ヶ月ソフトを作られた方からお聞きしました。
     若き日の小沢さんの声聞きに来てください。
     1975年からテープ保存しています。
              宮坂お父さん

  2.   はじめまして 宮坂と申します。
        一ヶ月ソフトを作られた方からお聞きしました。
     若き日の小沢さんの声聞きに来てください。
               宮坂お父さん

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