あーっと、前回書き忘れたことから書いておくと、BankART1929で見た眞島竜男氏のインスタレーションで、ピザを何度も繰り返し切り刻んでは重ねて、最後に犬がガツガツ食う映像は、結構衝撃的でした。
だんだんピザがピザの形をとどめなくなっていって、最終的には人の食べ物と犬の食べ物の境界線を乗り越えていくというか。そうか人の食べ物=犬の食べ物であり、犬の食べ物=人の食べ物なんだなあという、実は当たり前の事実に気づく。


それから、Studio NYKで見たおおば英ゆき氏のチョコレートを使った作品。
作家がどこまで想定していたのか知らないけど、ぼくが見たときには、ケースに収められたチョコレートの作品のいくつかは、かなりの部分カビに侵食されつつあって。
食べ物が次第に食べ物でなくなっていくさま(カビによる、ワーク・イン・プログレスとでもいうのか)をケース越しに見つめるのは、なんだか冷徹な美しさを感じた。
そんなところで、次の話題に移る。
BankART1929に行ったら、能楽師の梅若猶彦氏による公演があるというので、ついでに見ていくことにした。
といっても、生の能なんて、これまで全然見たことなんてない。

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