すいません、大銀座落語祭での小沢さんの話はちょっとお休みさせていただいて、今週もまた、素人俳句の時間ですよ。
宮坂お父さんのお題は「水産物」ですか。ちょっと広いですよね・・・。
今週の昭一的こころが「タコ、イカ、クラゲについて考える」だから、水産物の中でも、まずはそっち系に絞って考えましょうか。
私、魚はなんでも食べるんですけど、魚以外の水産物は、実は、得意じゃないものも多いんです。
例えば、エビやカニの類。いや、お付き合いの席など、食べないと失礼になるような場では、口にしますよ。しぶしぶながら。だけど、わがままのいえる場では、自分から注文することはまずないし、どうしてもエビやカニの料理がセットになっている場合は、気心の知れた相手との食事だったら、その相手の皿に、自分のをひょいっと乗っけちゃう。


タコやイカも、どちらかというと、好きなほうではなかった。特に自分が10代のころは。それが変わってきたのは、やっぱり、お酒を飲み出してからか。
今では、タコもイカも、居酒屋で普通に注文する。お酒を飲むようになると、食べ物の嗜好が、お酒に合うようにだんだん変わってくるのだろうか。
貝類というのも、あまり好きではない。シジミも、アサリも、ハマグリも、まず自分からは注文しない。これは、お酒を飲むようになっても、あまり変わらない。
生牡蠣とか、お刺身の貝は、普通に食べるんだけど。なんだろう、火を通したものがダメなのかな。
子供のころ、シジミやアサリの味噌汁を食事で出されると、イヤで仕方がなかった。特にシジミの味噌汁は、できれば今でも遠慮したい。酒を飲んだ翌朝にいいとか、なんとか聞くけどね。でも、やっぱり好きになれない。
ふと思うのだけど、世間一般的に、味噌汁の中のシジミの身は、食べるものなのか、それとも残すものなのか。
あんなのは、出し殻だろうから、喰ったってジャリジャリするだけで旨くもないし、大した栄養もないんじゃないかと思うのだが。いや、シジミの味噌汁をなんとも思わない人は、普通に喰っちゃうんだろうか。
 シジミの身 喰う喰わないで大げんか
これは、世間の人でそういう言い合いがあったら面白いだろうなあということでもあるし、味噌汁の中のシジミの身を食べたくなくて親と言い合っていた記憶でもある。
好き嫌いでいうと、小学校2、3年生位の頃か、急にたこ焼が食べられなくなったことがあった。それまでは、結構好きだったのに、あるとき、包みを開けるのももどかしく、一気に何個も食べようとして、たこ焼が口の中でいっぱいになって、それで気持ち悪くなったせいだ。むろん、今では、普通に食べる。
小学校の同級生の家が、近所でたこ焼屋をやっていた。たこ焼が苦手になるまでは、お小遣いを握ってたこ焼を買いに行って、熱いままの包みを抱えて、走るようにうちに帰ったものだ。
 たこ焼の包み ぼくの手の中踊る
今のぼくは、ひとり、居酒屋でたこ刺しをつまみながら、酒を飲む。外は雨が上がった。
 雨上がる 焼酎水割り 蛸くにゃり
いったん、これでエントリーも保存したのだが、「焼酎水割り」はいいとしても、その前後が決まらないなあ。「雨上がる」では近作の映画を思い浮かべるし、「蛸くにゃり」はナマに過ぎるような・・・。
 雨通る 焼酎を割り 蛸を食む
とりあえず、現段階ではこうしておくか・・・。
タコとくれば、次はイカということになる。
俳句歳時記をぱらぱらとめくっていると(ついに買ってしまった)、イカ釣りというのは夏の季語だそうだ。イカ釣り漁船が、近海で集魚灯をつけて漁をしている、あのイメージか。それでは、釣りたての、口の中で、ねっとり、むっちりと、からみつくようなイカ刺の一切れを思い浮かべてみる。
 朝漁りの烏賊 あらがいて喉に落つ
実は、これもエントリーを保存してから何度も手を入れた。難しいねえ。
タコ、イカときたので、クラゲも考えてみたいのだけど、こちらは日常から縁遠く、はるかな記憶の中にも、なかなかクラゲは出てこない。
クラゲといえば、まず思い浮かぶのは、チチ松村さんか・・・。私はクラゲになりたい。
いやいや、私もなりたいですよ。海の中に、いるといないの真ん中くらいの存在感で、ふうわり、ふうわりとね。
ただ、最近イメージ悪いですよね、クラゲ。エチゼンクラゲとか、嫌われ者イメージが付いてしまった。
 くらげのごと なりたし 嫌われたくはなし
これだけじゃあ、なんのことか分からないかな。

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