写真だけはこっそり上げておいたが、北千住のシアター1010に行ってきた。
「笑いのハイスクール・爆笑開校式」なるイベントに小沢さんが出演するという。
会場は駅前の丸井の11階にあるのだが、上りのエレベーターがやたらと待たせる。1階で待っているのに、地下に駐車場があるせいだろうが、ドアが開くとすでに満員だったりする。少し余裕をみて北千住にやってきたつもりなのに、そうやってエレベーターをやりすごしているうちに、開場時刻の2時を少し過ぎてしまった。全席自由というので、少し早めに来たほうがいいだろうと思っていたのだが。
11階に着いてみると、すでに会場の入口前には長蛇の列ができている。おいおい、そらみたことか。


しかし、この客は、この「笑いのハイスクール」の客なのか、それとも小沢さんの客なのか。年齢層が高いようだし、小沢さんの客かなとも思うが、今になって思うと、もしかするとシアター1010の客なのかもしれない。要するに、足立区はうまくやっているということだ。
劇場の中に入ると、思っていたよりかなりキャパシティが大きいのに驚く。いや、シアター1010のことはよく知らないが、今回のイベントの告知を見ていて、なんとなく、もっと小さなハコでやるような内容だと思い込んでいた。
開演。会場の後ろからピンク色の細身のスーツ姿の男など数名の男女があらわれ、客をいじりながら舞台に上がっていく。初めて見たが、びゅーちふるずというパフォーマンス集団で、足立区を中心に活動しているらしい。
彼らをひとことで言えば、会社組織のギミックを使ったコミックバンドということになるのかな。ピンクのスーツの男がボーカルで、通常のバンドの構成に加えて、ホーンセクションやダンサーもいて結構大所帯。例えば、もし米米クラブが全然売れなくてローカルでベタに活動していたら、こういう感じだったかと思わせる。が、音は結構聞かせるし、特に、向かって左側のメガネをかけたダンサーの踊りのキレがいい。彼らのような集団が23区にひと組くらいずついればいいと思う。
びゅーちふるずが引っ込んで、司会の奥山伸氏らが登場。こちらは小沢さんのことしか考えていなかったので、イベント全体のことなど頭になかったのだが、この「笑いのハイスクール」を仕切っているのは日本放送作家協会。奥山氏をはじめとして、いつもは裏方にいるはずの放送作家が、みずから企画、運営、出演するイベントなのだ。だから、全体に学芸会的な手作り感覚が漂っている。
で、この後に登場する芸人さんたちは、今回のイベントに携わっている放送作家諸氏が見出したり、応援したりしている人たちということになる。
まずは、漫才コンビ「からっぺたんず」。といっても誰も知らないが、要は立川志らく門下、立川こしらと志ららの二人組だ。こう書いても誰も知らないかな?
こしらさんの落語は、谷中カフェのCafe la cugoという小さな会で二、三度聞いたことがあるが、志ららさんを見るのは初めてだ。ともあれ、こしらさんが一定以上なのは分かっている。こしらさんは着物姿、一方の志ららさんは普通のカジュアルな格好で舞台に登場。さあ、どんなことを仕掛けてくるのか。
結論からいうと、さすがに期待は外さなかった。必ずしも上手くかみ合っているとはいえないけれど・・・、いや、これは、あえて二人をかみ合わせない演出なのだ。ネタは、朝の5時に渋谷で待ち合わせて海に向かうカップルのスケッチ。こしらさんが登場人物の一人何役をこなし、志ららさんはツッコミに特化する。よくあるスタイルのコントが演劇からのアプローチだとしたら、この二人が試みているのは落語からのアプローチだ。あるいはコントの構造を一回ばらして組み立て直したというか。それでいて、取るべき笑いはきちんと取っていく。もう少しこのスタイルを重ねていけば、さらによくなるのではと思わせる。が、本業でないのにあまり期待するのは酷か。
あーっと、小沢さんの話が全然出てこないけど、この続きは、また明日のこころだあ〜。

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