お江戸日本橋亭で毎月やっている春雨や雷蔵さんの会「雷蔵八百夜」を久しぶりに覗いてみた。これが二度目。
客層は常連ばかりと見える。よく言えば固定客がついている。別の言い方をすれば、まあ、一見さんがふらりと入りやすい雰囲気ではない。若い客もいない。
会場に着いたら、もう前座さんの噺が始まっていた。演題は分からないけど、数字の八がつくものを並べ立てるネタ。そういや、八百夜だしね。
喋っているのは、多分、雷蔵師の弟子で、春雨や雷太さんという人。入口でもらった雷蔵師の近況報告?(毎回くれる。どこに遊びに行ったとか、どこの落語会に出演したとか、本人の手書きの文章のコピー。手作り感濃厚)に、今日がデビューと書いてある。


「豆屋」三遊亭遊馬。この人は初めて見た。小遊三師の弟子という。ネタに入る前に、昔の物売りの売り声を、この人流にデフォルメして聞かせる。納豆屋、金魚屋、鰯屋。金魚屋の調子で鰯屋、その逆。そういえば、売り声の話はこの間の小沢さんの特別講義でも言っていた。
「手紙無筆」雷蔵。ここで仲入り。
「寝床」遊馬。
「居残り左平次」雷蔵。
正直言って、ぼくが前夜寝不足だったせいだが、全体に噺を聞いている間、眠くて困った。
おかげで集中力が欠けていたせいもあろうが、サゲがよく分からない。旦那に自分の寝床で義太夫を語られることが、どうしてそんなに悲しいんだ? おこわにごま塩?

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