雨はあがった

吉祥寺のStar Pine’s Cafeにシカラムータを見に行ってきた。雨があがってよかった。
生で彼らを見るのは、これで2度目、いや3度目かな。初めて彼らの音楽を聞いてから、まだ1年も経っていないけど。
世田谷美術館の講堂でのライブが最初だった。美術館という、ぼくには馴染みの場所でのライブということもあって、なんとなく心安かった。
一回生で見て勝手が分かってしまえば、あとはもう、どこへでも行きますよ。


その世田谷美術館でのライブのしばらく前から、ぼくのブラウザのブックマークには、なぜかシカラムータのオフィシャルサイトが登録されていて、これは以前、ぼくの中で不意に小沢昭一ブームが始まったとき、インターネットを小沢さんのキーワードで検索しまくっていて、そのときに引っかかってきたのだと思う。だから、シカラムータというバンドの存在を知ってからということで言っても、まだ2年くらいしか経っていない。もっと早く、彼らの音楽に出会っていればと思うが、昔を今になすよしもがな、だ。
しかし、まあ、なんだ。学生のころ、ぼくは一時期めったやたらにCDを買い込んだことがあって、かなりマイナーなところまで手を広げて音楽を聞いていたつもりなのだが、なぜか、彼らには引っかからなかった。いや、ぼくが学生のころは、まだシカラムータという名前では活動していなかったのか・・・。それでも、今のシカラムータに連なるバンドやミュージシャンに、どこかで引っかかりがあってもよかったようなものだが。おそらく、それは、彼らがライブ・ミュージシャンだからだろうね。学生時代のぼくは、もっぱら自宅派のリスナーで、ライブハウスだのナイトクラブだのというところにはほとんど足を運ばなかった。だって夜は眠いから。あと怖いし。
今はもう、いい年なので、ライブハウスも怖くないですよ。クラブはちょっと怖いか・・・。
もとい。シカラムータのライブの話だった。
ぼくは1階の隅っこのほうで立って見ていたのだが、この位置からは舞台の下手が死角になってしまい、ライブの前半に起きていた笑いの正体がまったく理解できなかった。笑いの元はドラムの吉田達也氏なのだろうか?
そんなわけで多少フラストレーションを覚えつつも、前半が終わり、3杯目のビールを空けるころには次第に陶然となってくる。ほろ酔い(というにはいつも飲みすぎてしまうのだが)気分で全身を音にさらすのは気持ちがよいものだ。
舞台の下手のほうが見られなかったのは残念だけど、その代わりと言ってよいのか、こぐれみわぞう氏の立ち位置がかなりの至近距離で、大太鼓を打ち鳴らすみわぞう氏の迫力にヤラれた。
後半の1曲目、哀感あふれるメロディーがいいですね。大熊さんのMCの断片を頼りに検索してみたのだが、「泪橋哀歌」という曲名で合っているだろうか。
それはそうと、私的にはアルバム「生蝉」に収録されている「プレセンテ!」を、ぜひ一度生で聞いてみたいのだが、今回もやってくれなかったか。うーむ。あの曲は、昨年の私のヘビー・ローテーション曲だったのだが。
大熊さんは週末の富山のチンドンコンクールのことを話していたね。よく聞き取れなかったのだけど、大熊さん自身が出場するということだったのだろうか? 大熊さんが出るんだったら、見に行きたかったなあ。もう1週間ほどでも早く知っていたら、何か理由をつけて行っていたよ。
チンドンコンクールは昔からやっているけど、ぼく自身は、はるか昔に一度見たかどうかという程度で、せっかく県内に住んでいたのに惜しいことをしたものだと思う。しかし、誰が発案したか知らないけど、チンドンの全国コンクールをやろうなんて、よく富山人が考えついたものだ。
こうなったら、富山市はチンドンで街おこしをすればいいんじゃない? 春だけのイベントじゃなくて、総曲輪とか中央通りとかに行ったら、いつでもチンドンに出会えるというのがいいんじゃないでしょうか。要するに、チンドン・イン・レジデンスだ。来たねえ。来ましたねえ。
終演は、確か10時20分頃ではなかったか。あんなにアンコールが続くとは思わなかった。3時間近い長さをまったく感じさせなかった。
* * *
「シカラムータの春の花咲き乱れNIGHT 2007」
会場: Star Pine’s Cafe
スケジュール: 2007年04月4日 19:30?
住所: 〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1

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