木場の現代美術館に行ってきた。
「タイ王国現代美術 みてみ☆タイ」という特別展が、もうすぐ会期末だというので出かけたのだが、会場に着いてみると、この展覧会に限っては入場料が無料なのね。
わざわざ出かけたのに無料というのは、少々拍子抜けな気もする。
が、本来博物館というのは無料であるはずなのに、有料なのが当たり前であるかのように慣らされてしまっているのがそもそもオカシイのだよ。などという原理原則に立ち戻って憤ってしまう。まあいいや。


会場入口にある印象派風に戦前戦後の東京風景を描いた油彩画、水彩画がイイ。
版画作品が結構あって、そのうちのいくつかがイイ。
少年と子犬がうつむき、倒れ、横たわる縫いぐるみの作品がイイ。
金属のガラクタの組み合わせで仏像の顔を構成した作品がイイ。
ナウィン・ラワンチャイクンの作品。ナウィンという自分の名前のルーツを辿る、ボリウッド的ロード・ムービー。そしてその旅のさなかで出会ったモノたち。多少、自意識過剰気味にも思えるが、ぼく自身、自分の苗字の由来には関心があるので、その気持ちはわかる気がする。そうかこの人、インド系なのか。タイではインド系の人たちって、どういう存在感なのだろう。ところで、ナウィンって、苗字?名前?
奈良美智とgrafのバンコクでの記録映像を見る。奈良氏が、子供の頃ラジオでアメリカの音楽を聞いていたと車座で語っている。FENだろうか。この人のロック好きにはそういうルーツがあるのか。ふーん、と思う。
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「タイ王国現代美術 みてみ☆タイ」
会場: 東京都現代美術館
スケジュール: 2007年04月18日 ? 2007年05月20日
住所: 〒135-0022 東京都江東区三好4?1?1
電話: 03-5245-4111

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