とにかく理屈っぽくって皮肉っぽくって、なんともクセのある本。
最初読み出してから、全然ページが捗らなかった。しばらく放っておいたのが、何かの弾みで本棚の間から出てきて、我慢して持ち歩いているうちに、だんだん独特のリズムに乗ってきて、ページが捗りだした。
ま、そのうちの大部分はアルコールが入ってた時だから、どこまでこのお話の深遠な?思想が理解できているかは心もとないけどね。
学生時代にはそれなりにSFを読んでいたつもりだが、今まで読んだことのあるどのSFとも風味が違う感じ。こういうのがイギリスのSF、イギリスの笑いなのかな?
この前たまたま「未来世紀ブラジル」を見たばかりなのだが、どこか共通する風味がありそうな。といって、この二例だけでジェネラライズしてよいものやら。
あ、そういや、今年、ねずみ年でしたね。今年読むのも、いいかも。
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銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)
ダグラス・アダムス 安原 和見
河出書房新社 2005-09-03