何とか部屋にたどり着いて、スーツをハンガーにかける余裕もなくベッドに倒れこんで、すぐに気を失うみたいに寝た。
夜中に突然ブーンという音で目が覚めて、一体何事かと思うと、もう何年も使っているUSB接続のアンプから異音が出ていて止まらない。
とりあえず電源だけ切って、またベッドに戻って、泥のように寝た。
朝になってもう一度アンプの電源を入れても、やはりブーンという音が鳴るばかりで、まともにPCからの音が再生できない。
テレビも音楽もPCからアンプ経由で音を出しているから、これでは何もできない。
二日酔いのところにこんな状況で、さらにぐったりとする。出かけようとすると、いつも使っている小銭入れが見つからない。
さて、帰宅して再度電源を入れなおしても、アンプの状況は同じ。プラグやオーディオの配線を抜き挿ししたり、原始的に適当なところを叩いたりしても直らない。
とうとう買い替えかなと諦めかけていたところで、どういうはずみでか例のブーン音が止まった。はあ。
早速、昨夜ベロベロの状態で宅配ボックスから取り出してきた、バート・バカラックのトリビュート・ライブのDVDを見る。
10年程前のライブ映像だが、映像自体は以前テレビでも見たし、音源だけならCD化もされているのだが、ずっとDVDを探していたのだ。
元はアメリカでテレビ番組として放送された映像のはずなのだが、当のアメリカではDVD化されていないようで、これはヨーロッパからの輸入盤となっている。しかも何故かタイトルが元の番組名から変えられているし。が、中身は明らかにテレビで放送されていたのと同じ映像で、そこはかとない胡散臭さが漂う。
まあ、とにかくこのライブ映像がDVDで見られるのは嬉しい。
エルヴィス・コステロとの共作「God Give Me Strength」は、先日の東京国際フォーラムでも演奏されていた曲で、むろん、その時のボーカルはコステロではなく随行のコーラスの人だったが、その人の歌もよかった。
が、改めて映像で見ると、やはりコステロ本人の歌唱はいい。ツボにはまって、その曲だけ10回も20回も繰り返して見る。コステロはベスト盤程度しか持っていないのだけど、こんなに俺好みのオヤジアーティストだったのかと思う。歌詞もいい。ま、隣の部屋の人にはいい迷惑だろうなと思う。
今日になって、いつも使っているカバンの中をごそごそしていたら、無くしたと思ってばかりいた小銭入れが出てきた。
この曲がもともと収録されてたCDも買わなきゃな。