困惑

朝の散歩の途中に寄れるパン屋やサンドイッチ屋を探している。拙宅から30分程度で歩ける範囲にあって、遅くとも朝8時には店を開けていてほしい。

今日は墨田区内で足を伸ばした。初めて訪れる店で、曳舟川通りから京成曳舟駅の明治通り沿いの出口に抜ける道は時々通るが、途中で路地を折れると、こんなところにサンドイッチの専門店があったのかと思う。

開店時刻より早く着いたので、近くの公園で時間をつぶしてから再訪すると、すでに二、三人の客が店先で順番を待っていた。

前の女性客が、ひとりでサンドイッチを10個余りも買って、レシートを別けてくれなどと注文をつけている。職場の朝飯のまとめ買いでもしているのだろうか。

ようやく私の番になった。少し迷って、タマゴサンドとツナとブロッコリーのサンドイッチにした。食べ出がありそうなので、朝飯に2個はちょっと多いかな、ひとつは昼に残そうかなと思いつつ、帰ったら二つともすぐに食べてしまった。

昼は二階の食堂の日替わり。今日は和風ハンバーグ。

所用を終えたら8時過ぎになった。夜の散歩に出ると、いつにも増して人の姿を見かける。あまり関心がなかったのでうっかりしていたが、どうやらこの人たちは今夜の皆既月蝕の見物に出ているようだ。

白鬚橋を反対岸に渡ると、にわか天体観測の人たちが橋の上に集まっている。荒川区側に入ると、汐入公園も同様で、普段の夜の散歩では見かけない人出である。皆こういうイベント事に飢えているのだろう。とはいえ、生憎の曇り空で、皆既月蝕なのか、単に月が雲の影に隠れているだけのか、素人にはよく分からない。わざわざ出てきた人にはお気の毒である。

今夜は、いつもより少しだけ拙宅から近い銭湯にした。

玄関に見慣れない暖簾が掛かっている。2020と書かれていて、どうして去年の暖簾を出してきたのか、と訝しく思ったが、これも東京2020の便乗企画らしい。

商店街に2020と大書きされた旗が掛かっているのを見るたびに、今年は2021年なのにと思う。きっと後世の史家は今年撮られた街の写真を見て困惑することだろう。

近所の銭湯の中では、この店の電気風呂が一番いい。電気の刺激が腰にぐっとくる。

しかし、電気風呂というのは身体にいいのか、実はそうでもないのか。説明板を見るとあれこれ効能が書いてあるが、医学的な根拠はよく分からない。そういう、きわきわの、言ってみれば、どこかいかがわしいところに魅力があるのではないかと思う。元来サウナもそうだったので、ということは、サウナブームの次に到来するのは電気風呂ブームだろうか。

湯上がりにロビーで休んでいると、この企画の掲示物が目に入った。会期の始期が5月26日(「Go!フロの日」とのこと)というので、今日から暖簾を表に出したのだろう。

帰宅して、米朝一門三題噺大会の第二夜だったのを思い出したが、もう視聴の申し込みができなくなっていた。所用で生配信を見られないのは分かっていたが、どうせ見逃し配信するのだから、生配信後も申し込みできるようにしてくれてもいいのに、と思う。

18,006歩。

偶数日

朝の散歩に出た。鳩の街通りから水戸街道を渡って、高木神社と飛木稲荷を横目に歩く。

押上の大黒湯に来た。ここは日替わりで男湯と女湯の浴室が入れ替わる。男湯は、偶数日が炭酸泉のあるほうで、奇数日は大露天風呂のあるほうだというので、今日は25日で奇数日だから、大露天風呂かな、と思うと違った。大黒湯は夜通しで営業しているから、午前中は前日の日付で考えないといけない。つまり今朝は24日の続きで偶数日となるので、炭酸泉のほうとなる。

入浴の合間に二階のデッキに上がった。スカイツリーを背景に、ゆっくりと雲が流れるのが見える。ただ空を見上げているだけでは、雲が流れていることに気づかないかも知れない。動かないスカイツリーを目安にして雲の動きがわかる。数少ないスカイツリーの効用のひとつと言える。

湯上がりにパン工房の出店に寄って、クロックムッシュとクロワッサンを買った。クロックムッシュは焼き立てで熱いから気をつけるように言われたが、帰宅したらちょうどいい位になっていた。

昼は二階の食堂の日替わり。今日はイナダの蒲焼風。いつもの味噌汁の代わりに中華風スープを選んだ。酸味があると言われたが、そう強くは感じなかった。

夕刻、所用。その後夜の散歩に。山谷掘公園から土手通りを歩いて、大門を横目に三ノ輪あたりまで。

件のジャズの流れる銭湯に来た。

どこの銭湯にも洗い場にシャンプーとボディーソープが備え置いてあるけれど、ここのはオレンジオイル配合とかで高級感がある。普段あまり銭湯備え置きのボディーソープを使わない私も、気まぐれに少し使ってみた。オレンジの香りがほのかに身体に残るようだった。

あれこれ浴槽を行ったり来たりしていたら、1時間程はあっという間に過ぎてしまった。 一日に二回銭湯に行くというのは、われながらちょっとどうかなと思わなくもなかったが、もはや普通のことになってしまった。しかも平日なのに。

三ノ輪もすっかり近くなった。すいすい歩いて、びっくりするくらい早く帰りついた。大げさかも知れないけど、足に羽根が生えてるみたい。あとは、このあたりに遅くまで開いているスーパーがあるといいんだけど。

17,517歩。

三人

昨夜のデイジーホリデーに高橋幸宏氏がゲストで出演するというので録音しておいた。早朝に目が覚めたので、なんとなく聞いていると、地震が来た。それほど大きな揺れではないが、地震と分かる程には感じる。

夜中の地震は、直前に目が覚めて、揺れを待ち構えていることが多いように思う。いや、気のせいかな。熟睡して気づかない地震もあるのだろう。

朝の散歩に。

今日は珍しく墨堤通りを北に向かって、気まぐれに街の中に入った。明治通りに突き当たって左折、白鬚橋を渡って台東区側に入る。

朝方にサンドイッチを売る店を探していて、前から目をつけていた店に入った。店内は思いの外薄暗く、雑然としている。おそらく家族経営なのだろう、三人の店員がお喋りをしていた。見慣れない客に一瞬驚いたようだったが、すぐに、にこやかに応対してくれた。

少なくとも朝の時間は店内で販売することはあまり想定していない様子である。推察するに、どこか外に大口で卸している先があるのだろう。後で調べると、どうやら近くの高校の指定店になっているらしい。サンドイッチも扱っているけれど、基本は弁当屋のようだ。

ミックスサンドを買って帰った。特にどうということはないが、久々に正調ミックスサンドを食べたと思った。

昼間抜け出して、二階の食堂に。今週の週替わりのカレーは、はりやカレー。

夕刻、スーパーに買い物に出たところで、今夜の米朝一門三題噺大会の配信チケットを買っていたのを思い出した。手早く買い物を済ませて帰宅。

配信開始の19時にまずまず間に合ったが、冒頭の10分程、映像や音声にトラブルが発生していた。米朝事務所の二階と三階からの二元配信を予定していたようだが、初めての試みで混乱もあったようだ。結局いつもワールドニュースを配信している三階からの配信に絞って開始。

今日の出場者は、桂弥っこ、桂小鯛、桂吉の丞の三人。出演順だが、入門から早い順でもある。

三題噺のお題は視聴者から募って、その場でくじ引きで決めることになっている。結果選ばれたお題は「野鳥」「サンダル」そして「米紫兄さん」の三つ。この「米紫兄さん」というのは難しい。正面から扱うと、どうしても内輪ネタになるだろうし。

視聴者投票で勝者を決めるのだが、私は弥っこさんに入れた。小鯛さんはそつなく纏め、吉の丞さんは迫力があったが、一番笑ってしまったのが弥っこさんだったので、それを採った。笑ってしまった、というのがいいのかどうか分からないけれど。三題噺の評価も、なかなか難しい。

配信トラブルに加えて、投票ページが分かりにくかったこともあり、試行錯誤しながら何とか終わったという感。この後水曜日に出場者を変えて二回目の配信がある。

視聴後、夜はそのまま在宅。10,468歩。

川面

まずまず早く出られたが、もうすっかり空は明るくなっている。夜のうちに雨が通りすぎていたようだ。

桜橋のたもとの石段に腰かけて、川面を眺めている人がいる。近くに停めた自転車の籠に朝刊が入っている。新聞配達員なのだろう。ペットボトルの飲み物を口にした。朝刊の配達を終えてひと息、というところか。

隅田川を渡って、裏浅草のいつもの散歩道を千束、入谷、鶯谷と歩く。

雨露を残した植木の花が朝の光を受けて美しい。

根岸の萩の湯に来た。これで日曜朝は三週連続。

洗い場の鏡の間や、浴室の壁に見慣れない絵が掛かっている。前からあったかな。銭湯にありがちな風景画の類ではないが、入浴を邪魔しない程度に目を楽しませてくれて、なかなか好ましい。

各種の風呂に入ったり出たりしているうちに、2時間程はあっという間に経った。

湯上がりは、これも先週に続いて、卵屋さんのやっているカフェに。茹で卵がたっぷり入ったサンドイッチで朝飯にした。

アイスコーヒーを飲みながらラジオの落語番組を聞く。今日は笑福亭鶴光さんの「木津の勘助」。まくらで鶴光さんは、隅田川を見ていた老夫婦の小噺を入れた。当方も隅田川を見てきたところだから、なんとなく嬉しい。一方、木津勘助は大坂の侠客で、噺の舞台はかつての大坂だし、そもそもこの公開録音の会場も大阪である。大阪の聴衆は隅田川の地名にどう思うのだろう、ここは淀川では駄目なのかな、と細かいことが気になる。鶴光さんは、長い間もっぱら東京の定席に出演しているから、隅田川のほうが使い慣れているのかも知れないけど。

来た道を引き返して、今日は少し元気が残っているので、山谷近くの寺町を歩いた。お花を持って歩く人とすれ違うのは、そういう時期なのか、たまたまか。先日志ん輔さんの配信で聞いた「お見立て」を思い出す。

「お見立て」に出てくる山谷の寺は禅寺だというので、スマホの地図でこのあたりの禅宗の寺を探してみた。旦那が連れてこられたのは、このお寺だろうか。仁王様に睨まれながら、おずおずと門の中に入ってみると、禅寺には似つかわしくないような若い女性が出ていくのとすれ違った。

一旦帰宅して、郵便局にレターパックを取りに行く。ネットであれこれ依頼するより、本局が近いから直接取りに行ったほうが手っ取り早い。時代に逆行しているようだが、やむを得ない。

戻って少々昼寝。起き出して再び桜橋で隅田川を渡る。

通り沿いの店でクロワッサンを二種購入してから、裏浅草の馴染みの店で昼食。今日は夏野菜のカレーにした。

店を出て浅草辺をぶらぶら歩く。いつもの銭湯に寄ってから帰宅。

24,944歩。

氷解

雨上がりの街を歩く。道成寺、清姫とは何の店かと思うと料亭のようだ。客を焼き殺さなければいいが。

朝はコンビニ。昼はラーメンからの、河岸を変えてコーヒー。

夕方、予定を変えて早めに帰るつもりだったのが、なんやかやで遅くなった。タクシーに乗ったのはここだけの話。小銭の持ち合わせがなかったのでSuicaと思ったが、手間取っているうちに結局クレジットカード払いになってしまった。最近決済方法が増えて、たまにしか来ないのはやり方が覚えられない、とは個人タクシーの運転手氏。

帰宅して所用と荷物受け取り。終わって夜の散歩に。

ここしばらくの間、常に頭から離れなかった疑問があった。といって、シリアスなことではなく、ちょっとした言葉の意味ではあるが、どう調べても、また、知っていそうな人に聞いても、まったく分からなかったので、ずっと気持ち悪かった。その疑問が、今夜ついに氷解した。そうか、そういうことだったのか。喉に刺さった小骨が抜けたような、あるいは歯と歯の間に挟まったほうれん草の筋が取れたような、実にすっきりとした気分である。

いつもの銭湯も、いつにも増して気分よく入れた。14,416歩。

Same Old Scene

曇り空。天気予報では夕方頃から雨になりそうとのこと。降り出す前に取り込めばいいや、と溜まった洗濯物をベランダに干した。

押上に。一昨日の朝風呂でゆっくりできなかったのが心残りで、今日はあまり時間はないので迷ったが、大黒湯の前まで来たら、結局入ってしまった。慌ただしくなったので、今度はもう1時間早く来よう。

帰宅後、巣ごもり。荷物の受け取り一件。

昼は二階の食堂の日替わり。今日は白身魚の酒蒸し。酸味が効いた薬味ソースで食べる。さっぱりとした薄味。具だくさんの味噌汁は味濃い目。このあたりのばらつきも、むしろ家庭料理らしいと思えば好ましい。

私の後からカップルが来て、隣のテーブルに席を取った。主に女のほうが喋り、男はスマホを見ながら時折ぽつりぽつりと言葉を返している。女の話は、ガッキーと星野源の結婚とか、ランチタイムのレストランの混み具合を可視化するサービスがあればいいとか、ま、言ってみればどうでもいい話題である。

二人の発話量を対比すると、女9:男1程か、もっと男のほうが少ないくらいだろう。と言って、女は特に機嫌を損ねるでもなく、一方的に男に話しかけて楽しそうである。そういうものなのだろうなあ、と思う。スマホを新聞に変えれば、古いドラマの中にも同じような場面があったことだろう。

午後にも荷物の受け取りがあった。包みが少し濡れている。思いの外早く雨が降り出したようだ。慌てて洗濯物を取り込む。

夕刻、所用。

雨が降っているようだし、近場の銭湯に行こうと思って出たが、それほど強い雨ではない。傘をささない人の姿もちらほら見えるくらいで、この程度のそぼ降る雨なら、傘をさして歩くのもさほど苦にならない。結局、いつもの銭湯に足が向いた。

ラジオを聞きながら歩いていると、ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツの曲がかかった(英国の放送である)。曲の後で、番組の司会者とゲストが、冗談めかした口調で

「私はジャイアントじゃない」

「君はミドルサイズだ」

などと言い合っている(両方とも男である)。

ひょっとして、これ、下ネタなんだろうか。もしそうだとすると、そもそもゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツというバンド名に、そのような性的な意味が含まれているのだろうか。

銭湯のロビーのテレビでサウナ特集を放送している。緊急事態宣言で大抵のサウナ施設も銭湯サウナも開いてないのに、こんな番組を放送してどうするんだろう。もっとも、収録時は緊急事態前だったのかも知れないが。いずれにせよ拍子の悪いことだと思う。

水風呂で喋る60代(推定)二人組。電気風呂に足を入れて、思いの外電気が強かったか、すぐ引っ込めて、ばつが悪そうに別の湯船に移る人。

帰りは雨が上がっていた。14,830歩。

非対称性

梅雨空のような天気。もう東京も梅雨入りしたんだっけ。どっちか分からなくなる。涼しいせいで歩くのは苦にならない。これから雨がちになるから、歩ける時に歩いておいたほうがよさそうだ。

朝はコンビニ。昼はラーメン。食後のコーヒーは省略。

昼間肌寒いのは空調のせいかと思っていたが、外の気温も低かったようだ。上着を着てくればよかった。

夕刻、所用。

結局今日も地下アイドル話になってしまう。

メン地下、という言葉は初めて聞いたが、男性の地下アイドルのことをそう言うらしい。メン地下と交際する女性ファンは多いという。一方で女性の地下アイドルと交際する男性ファンはいないらしい。これは、ホストと同棲する女性客はいても、キャバ嬢と付き合う男性客はいない、という事実に対応すると言われて、なるほどと思うが、この男女の非対称性は何なのだろう。

歩いて帰宅してそのまま在宅。疲れたので、夜の散歩その他は省略。11,351歩。

余韻

生島ヒロシのラジオ番組の今朝のゲストは小沢一郎さんというから、もしやと思ったら、やはり小沢昭一さんのご子息のほうであった。お声を聞くのは初めてではないかと思うが、そう思って聞くせいか、お父さんを髣髴としないでもない。

外出。傘を指しても指さなくてもどちらでもいいくらいの雨が降っている。

今朝も蒸す。本当なら楽天地スパに寄って朝サウナといきたいところだが、緊急事態宣言下で生憎休業中である。しかし今日は下心がある。押上の大黒湯に寄っていこうと思う。長年この界隈に住み暮らしているが、大黒湯にはまだ二回しか入ったことがない。最初の一回は10年ではきかないくらい昔のことで、後の一回はつい先月のことだ。

ここは男湯と女湯の浴室が日替わりで入れ替わる。前二回はいずれも炭酸泉のある浴室だったが、今回はもう一方の大露天風呂のある浴室で、こちらのほうは結構気に入った。大露天風呂や外の水風呂も悪くないが、建物内のお風呂がいい。もし初めての大黒湯体験が、こちらの浴室だったら、印象がずいぶん違っていただろうと思う。時間がなくて、あまりゆっくりできず残念である。また朝風呂に来ようと再訪を期して退館。

夕刻、所用の後、歩いて帰宅。

うっかりしていたが、先週金曜日の「志ん輔と仲間たち」の見逃し配信が今日までだった。時間切れにならないうちに視聴する。

「夢の酒」で、ひとつ引っ掛かっていることがある。登場人物の人間関係で、若旦那と女房はもちろん夫婦として、大旦那は夫婦どちらの実父なのだろうか。志ん輔さんの噺を聞いていて、あれ、この家は婿入りなのかな、と思うところがあった。多分嫁入りなのだろうと思うが、嫁と舅の間が、実の親子と思われるくらい親密に感じられた時があった。

見逃し配信を見ていたら夜の散歩に出るタイミングを逸した。これで「お見立て」の余韻を抱えて山谷の寺町を歩けば、よくできた話の流れだったが、今夜のところは散歩その他は省略。11,540歩。

毒舌

目が覚めた時、今朝は蒸すなと感じた。こんな日は朝サウナに入って、水風呂で身体をきりりと冷やしてから一日を始めたい。しかし緊急事態宣言で楽天地スパは休業中である。もっともコロナ禍でなくても月曜の朝は楽天地スパは休業時間だけど。

昼食後のコーヒーのついでに、自宅用に豆を挽いてもらった。ホットコーヒーの季節もいつまでかな、と少し迷いつつ。

夕焼け空に釣られて、少し遠回りして帰宅。

吾妻橋で隅田川を渡って、リバーウォークを歩いて墨田区に戻った。

帰宅後、月曜恒例の米朝一門㊙ワールドニュースを視聴。レギュラーコメンテーターの桂吉の丞さんは、あさりに食あたりして先週の生配信を欠席したが、今週は復帰。先週代演した桂鯛蔵さんがレギュラーの座を奪取ということにはならず。

この配信は一応ニュース番組ということになっているので、先週の鯛蔵さんもスーツを着ていたが、雰囲気がどことなくイワイガワの岩井ジョニ男のようであった。これでチョビヒゲでも生やしていれば、余計にそう見えただろう。

そして、鯛蔵さんがこんな毒舌キャラだったとは知らなかった。仲間の噺家に噛みついて毒づきながら、結局は自分を落とすように持っていくので憎めない。東西問わず、他にこんなキャラで売っている落語家はいるだろうか?

鯛蔵さんは、前名のさん都時代に、一度だけ生で見たことがある。文京シビックホールでの南光・こごろう(現・南天)親子会の前座に出ていた。達者な高座(と手汗)の印象が残っているが、このキャラは予想できなかった。

夜はこのまま在宅。散歩その他は省略。12,949歩。

マニアック

5時過ぎに一度目が覚めたが、二度寝て起き出したら6時過ぎ、身支度をしていたら7時近くになってしまった。

休日の朝の隅田川沿いはさながら犬の鑑評会である。きっと犬好きの人同士の社交の場となっているのだろう。喫煙所が喫煙者同士の社交の場となっているようなものか。

桜橋を渡って台東区側に入った。今朝はなぜか足が重い。途中の自販機で水を買った。

いつもの散歩道を千束から入谷、鶯谷と歩いて、根岸の萩の湯に来た。先週の日曜に続いて二週連続である。

まずは、ぬるめのお湯に入ってひたすら身体を休める。これでいくらか楽になった。先週入らなかった露天風呂も試してみた。光マイクロバブル湯にはいつまでも入っていられそうだ。家を出るのが遅くなったので、一時間程の滞在になってしまったのが残念。

朝飯にしようと言問通り沿いのカフェに入った。デビルサンドというのは茹で卵がこれでもかと入っていて食べ出がある。卵を使ったメニューが多いのは、この近くに事務所のある鶏卵を扱っている会社が経営しているからのようだ。

ラジオの落語番組で「地獄八景亡者戯」をやっている。故・桂吉朝師の音源だが、今週は録音の後半部分を放送しているとか。しまった、先週の前半を聞き逃した。

地獄八景が終わってカフェを出た。同じ道を引き返して一旦帰宅。横になってしばらく昼寝。まどろんでいると雨音が聞こえてきて、慌てて洗濯物を取り込む。

雨が上がったので出直した。裏浅草のいつもの店で遅い昼食。今日はカレー。

疲れているのを自分への言い訳にしてデザートを頼んだ。カタラーナというのは知らなかったが、冷たいクレームブリュレのようなものだと言われたけれど、正直クレームブリュレもよく分からない。プリンみたいな味と言えば怒られるだろうか。

河岸を変えて、千束通りのデンキヤホールに。

Barakan Beatを聞いていたらArlo Parksの”Black Dog”がかかった。

Barakan Beatといえばマニアックな選曲の番組ということになっていると思うが、もし、この番組をそのままロンドンに持っていけば、案外普通に聞こえるのかも知れないな、と思った(むろん、音楽ファン向けの番組とは認識されるだろうけど)。逆に言えば、日本の多くのラジオ番組でかかっている音楽のほうが、世界的にみればマニアックなはずだ。

お茶を出されたのをしおに店を出て、いつもの銭湯に。

長湯しすぎて、湯船を出たらくらくらした。欲をかきすぎるとよくない。そろそろ帰ろう。

21,328歩。